【今週の秘蔵フォト】紅白歌合戦出場48回を誇る石川さゆりは押しも押されもせぬ“日本演歌界の女王”だ。「津軽海峡・冬景色」「天城越え」「ウイスキーが、お好きでしょ」などヒット曲は数えきれないが「津軽海峡・冬景色」を大ヒットさせた1977年には記念すべき紅白初出場を果たす。大舞台を1週間後に控えた同年12月24日付本紙には石川の貴重なインタビューが掲載されている。

 直前の同20日にはFNS歌謡祭でグランプリを受賞。「今年は本当に賞がらみの仕事が増えました。私自身がビックリしているくらいです。あと残っているのはレコ大くらいですが取れるものなら取りたいです。すっごく」と目を輝かせた。

 この年は「津軽海峡・冬景色」を筆頭に「能登半島」「暖流」の「旅情三部作」がいずれも大ヒット。「旅情三部作のヒットは私にとってとてもうれしいことだったけど、自由時間が減っちゃっていろんな勉強ができなくなったのがちょっと寂しいの」とまだ19歳らしい表情を見せた。

 それでも勉強熱心な心は失っておらず「民謡は三橋(美智也)先生、浪曲は二葉(百合子)先生に教えていただいてました。今年は三味線、特に津軽のじょんがらを習いたかったんですけど。でも今まで勉強してきたことが、今ここにきて実になったので、その分はよかったと思います」と語った。

 翌年、成人を迎えるに当たり「お父さんは大酒飲みだったから、私も強いと思うんですけどね」と笑った。そして初の紅白を機に、演歌界の頂点へ大きく羽ばたくことになる。