Kalafina「光の旋律」

 2010年放送の「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」は、戦争で荒廃した未来の世界が舞台のアニメ。主人公の少女はトランペットが吹きたいという理由で、軍に入隊して“ラッパ手”になる。軍隊のラッパというと、兵士を鼓舞する進軍ラッパを思い浮かべるが、ラッパ手が奏でる音はそれだけではない。平和のためのトランペットの調べというものを感じさせてくれるアニメだった。

 このアニメのオープニングテーマ曲が、Kalafinaの「光の旋律」。「Magia」(「魔法少女まどか☆マギカ」)や「to the beginning」(「Fate/Zero)などと並ぶKalafinaの代表曲である。

 ヨーロッパの民族音楽を思わせるサウンドアレンジに乗せて、力強くも哀愁のあるメロディーがKalafinaの3人による絶妙なハーモニーで奏でられる。その“音楽的な”部分だけでも100点満点の名曲なのだが、この曲は歌詞もじっくりと味わってほしい。アニメの世界観を表しているのはもちろんのこと、今の世界情勢を思い浮かべながら聴くと、より深く染み渡ってくるのだ。

 アニメのOPバージョンは1分半ほどのサイズだが、フルバージョンでは6分11秒ある。特に最後に歌われるサビの部分の歌詞は文字として読んだだけでも胸に迫るが、メロディーとともに聞こえてきた時の感動は比類なき素晴らしさである。

 現実の世界でも、今は戦火の真っただ中にある地域がいくつもある。この曲のような旋律が光となって、そんな戦場に降り注いだら、世界は平和に一歩近づくだろうか。