お笑いコンビ「トミーズ」のトミーズ雅が4日、毎日放送「せやねん!」に出演。老衰のため91歳で亡くなった歌手・美輪明宏さんの思い出を語った。

 30年ほど前、美輪さんと生番組で共演していたという雅は第一印象について「『おはようございます』ってパッと見て、目の前に(美輪さんの写真を示しながら)こんな人おんねん。びっくりすんで。ちょっと一段高いところに座ってらっしゃって。『おはようございます。トミーズ雅っていいます』って言うて、『よろしく』って言いはってんけど、ちょっと高いところにおるから、ライオンのように見えて。こんな人が世の中に…。存在感、オーラ(がすごい)」と回想。

 当時の美輪さんは今の雅より5歳年下の計算になるが「もう、とにかくデカくて。『おはようございます』と『お疲れ様でした』以外をよう言わんかった」とため息を漏らした。

 同番組は約1年で終了し、その打ち上げパーティーには雅の妻と2人の子供も出席したそうで、「この方(美輪さん)を生で5歳の長女が見たとき、固まって。『神さんですか?』『パパ、神様?』って言うから。『そうやで、神様やで。この方は』って言うたら、美輪さんも『そう、私は神様よ』。そしたら5歳の娘が拝み出して。『よろしくお願いします』って言うたら、美輪さんがアドリブで『今晩10時に東京タワーの前を飛ぶから』って。僕、定宿が(東京タワーが見える)全日空ホテルやったから」と娘との印象的な交流を振り返った。

 結局、娘は午後8時ぐらいから窓を見つめていたものの、同9時には寝てしまったといい、雅は「で、次の朝。『あ、寝てもうた。パパ、飛んでた?』『うん、飛んでた。ピューって』」としみじみ。改めて美輪さんについて「いや、本当に。僕より5歳下やったけども、俺は〝ちんまい〟わ。この方と比べたら。よう考えたら11歳の時に終戦ですよ。11歳って、一番人生でお腹空いてる時ですよ。お腹空いてる時にあの終戦がやってきて。ほんで長崎の原爆の近所におられたんですよね。それも体験して。そうしたら、こういう方になるのかな?」と感慨深げに語っていた。