岸和田競輪のGⅠ「第77回高松宮記念杯競輪」(優勝賞金5590万円)は21日、決勝戦が行われ、地元の古性優作(35=大阪)が寺崎浩平目標から抜け出して勝利。3年ぶり3回目の大会制覇を果たした。5月平塚日本選手権に続くGⅠ連続優勝で、通算10本目のGⅠタイトル獲得となった。
自らに向ける言葉が、ラインで走る競輪の重みに直結していた。
「とんでもないレースをしてくれた。GⅠの決勝で、あの雰囲気で、この強風の中で…」
すべてを制圧する戦いを、寺崎が見せつけた。その走りを受け「誰が来ても思いっきり止めてやろう」と心が震えた。永遠に追い続ける高い次元の走りが脳裏に浮かぶ。寺崎の背中を見て「GⅠの決勝やけど、FⅠの決勝のように、普通にワンツーを」と2人で、このシリーズを完結させたかった。
だからこそ大事な地元の大会3回目の制覇となっても「まったく喜べない。ゴールして寺崎君が落車していることだけが…」と応えられなかった現実しか古性の体の中にはなかった。
「寺崎君にしても今節一緒だった中釜(章成)君にしても、前を任せた選手は自分に期待してくれていると思う。自分はその期待にそれ以上に応えたいと思っている。そうしていい走りを見せることが後輩の成長や、近畿の盛り上がりにつなげれば」
完成されているように映る古性の走りだが、より先にある世界だけを求めている。ラインで走る競輪。競輪が1948年に小倉で生まれてから、紡がれてきた歴史、戦いを愛している。「寺崎君が落車したのは自分の技術不足」。圧倒的に、競輪の歴史において…。競輪選手としての誇りを胸に、まだまだ技術を磨き、素晴らしいレースをできるよう、進んでいく。












