◇鐘ケ江真司(23)福岡支部136期

 昨年5月のデビューから1年3か月。136期生では最多となる11勝をマークしている。勝率も2026年前期2・54→2026年後期3・09→2027年前期4・88(5日現在)と着実にアップさせている。

 ただ、順調という感覚はない。デビューから約3か月後の昨年7月に初勝利を飾ったが、2勝目は8か月後の今年3月。「2期目に全コースに入り始めたけど、ボロボロで何もできなくてまた4、5、6コースに戻った。2期目は結構苦しかった。水神祭を挙げてから、2勝目まで遠くて何かうまくいってなかったですね」と振り返る。

 デビュー3期目と今年5月から再び全コース解禁。「2期目に入っていたのが経験として生きていたと思う。同期でもコースに入り始めた選手がもう1人いるけど、S行けなくてまくられる、1Mでコケて妨害になるというのは僕もその道をたどってきたので…。今はスローに入っても気持ち的にもSも余裕ができてきた。苦しかった2期目だけど、その時にコースを入らせてもらっていたのが生きている」と失敗を糧にステップアップしてきた。

 師匠は仲谷颯仁。直前のびわこSGオーシャンカップで優出。SG、GⅠ戦線を主戦場としている。その仲谷や、仲谷の兄貴分・西山貴浩から「この3期目は絶対にA級にならないといかん」と厳命されている。さらに「西山さんからは『A1級にならないと』と言われている。A級は絶対条件です」という。

 現在の2027年前期適用成績は4・88。例年のA2ボーダーは5・40から5・50。級別審査期間が終了する10月31日まで残り3か月で勝率アップ→A2初昇格を狙う。

 もちろんA2、A1昇格の先にも目標はある。「颯仁さんや西山さんは記念をずっと走っている。やっぱり一緒に記念に行きたいというのはあります」と打ち明ける。師匠の仲谷とも「師弟となった時からグランプリに一緒に行こうということはずっと言っている」と約束を交わしている。

「颯仁さんや西山さんに追いつかないといけないというのはあります。それが一番の師匠孝行。やっぱりすごくお世話になっている分、それが恩返しになると思う」。A級昇格、そしてGⅠ、SG舞台へ上がることを目指して妥協なき戦いを続ける。