元宇宙飛行士の野口聡一氏が20日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。アポロ11号の月面着陸〝フェイク説〟を論破した。

 この日、番組では「アポロ11号の月面着陸は事実なのか」について議論した。1969年当時の技術では無理という声も根強く、着陸の様子を収めた映像は「ハリウッドで撮影された」「スタンリー・キューブリック監督が手掛けた」とする〝陰謀論〟も渦巻いている。

 これらについて、野口氏は「アポロ何って言っても17号まで上がっておりまして、月面に6回着陸してますので、あの映像だけだったらあれなんですけど、その他の10人を巻き込んで騙し続けるのって難しい」と指摘。

 2回目以降は事実だとしても、初回のアポロ11号だけは〝フェイク〟という声もあるが、野口氏は「あの当時の人たちはですね、あのアポロ11号ってあの映像がいきなりポッと、ある日YouTubeに出てきて信じてるわけじゃないんですよ。打ち上げのときにはフロリダには100万人行ってた。それで打ち上がってるのをずっと見てて、上がった途端、もうアメリカの軍の制約みたいなのも一切きかない。空に出てしまえば、各国誰でもこうデータが取れるので、いろんな国のデータがずっとその動きを追っかけている。で、月面に行くまでも、月面を回ってる状態も全部取った上で、その月面に降りたところのデータで実際に降りてきてるのを何度も確認している」と説明した。

 最も熱心にデータ収集していたのはソ連で、「冷戦なので、どっちが勝つかっていう戦争をしているところで、ここで月面に降りられたら負けちゃうので、必死になって捏造説の裏付けを探しに行ってるんです。でもどんだけ探しても出てくるのは本当に着陸したっていうデータしかないので、何をやったかっていうと『いや、われわれ最初から月に興味なかったし』みたいな、全然大人げない感じ。一方的な負けなんですよ。だからもう月面には降りてる」と主張した。

 さらに、次のアポロ12号が月に向かったのは、わずか2か月後だといい「同じことやって、同じ映像を降ろしてきてるんですよ。その時にはもう誰も注目していない。『あ~、わかったわかった』って。そこまでフェイク作る必要がある?っていうのはありますよね。それが例えば5年後とかだったら、『その間に頑張って技術的に追いついてきたんだね』『実は1回目はフェイクかもしれないけど』って言うかもしれないです。2か月ですよ。しかも11号が上がった時には、もう12号が発射台に向かって行ってますからね」とキッパリ。

 また、その後50年たっても、なぜ人類は月に行けないのか?について野口氏は、アポロ11号と同時期に現れた超音速旅客機・コンコルドを例に挙げ、「今ないですよね? なぜかっていうと、ペイしないから。国家が関わるプロジェクトっていうのはダメなんです。アポロもGDPの4%とか、むちゃくちゃな金の使い方をしてたので、実現するけれども、ペイしない。コンコルドもフランス、イギリスがいかに自分たちの技術があるかを見せたいがためにやって、全然ペイしなかったので続かなかった」と分析し、「やっぱり一般の人たちに受け入れられない技術は枯れていってしまう。アポロはまずお金ですよね。で、『なんで行くの?』と。『もういいよね。ソ連に勝ったんだから』って。で、その後、実は20号までロケット作ってたのに、17号でキャンセルされてる」と証言していた。