25日のフジテレビ系ドラマ「銀河の一票」第6話で、三浦透子演じる新聞記者の雨宮がカラオケで合唱曲「フェニックス」を歌う場面があり、視聴者の涙を誘った。

 与党幹事長である父から秘書解雇と絶縁を通告された主人公の茉莉(黒木華)が、偶然知り合ったスナックのママ・あかり(野呂佳代)を東京都知事選に担ぎ出し、政権党側と闘う物語。6話では、雨宮と茉莉が知り合った経緯が回顧された。

〝神待ち〟する高校生の雨宮に茉莉が政党チラシを渡したのがきっかけだった。不良にも遊び人にも見えない少女が、泊めてくれる男性を求める理由として挙げたのが「フェニックス」の歌詞。悲しみや苦しみが人を強く優しくするという言葉に対し、「普通」で何もない自分をあえて傷つければ、強く優しくなれるのではと思ったことを打ち明けた。

 茉莉は、政治部記者の雨宮を自分の選挙戦に巻き込まないよう、連絡を断っていた。何も教えてもらえない雨宮は困惑する。カラオケボックスで一人、「悲しみはいつの日か翼を強くする」などと歌詞をメロディーに載せた。

 X(旧ツイッター)では、「三浦透子の歌まで聞けるのか」「三浦透子に歌を歌わせるなんてずるいぞ」「三浦透子ちゃんの歌は涙を誘う」「三浦透子さんの歌にも泣いた」「またもや、三浦透子さんの歌にやられる。。。」などと、歌手でもある三浦の歌唱シーンに沸き立った。

 三浦は大ヒットアニメ映画「天気の子」の音楽に参加し、2019年のNHK紅白歌合戦に出場した。話題のネットフリックス配信ドラマ「地獄に堕ちるわよ」の島倉千代子役での歌声も視聴者を驚がくさせているだけに、今回の歌唱は〝大サービスカット〟にもなった。

 このドラマは歌のシーンが多いのが特徴。18日の5話では、大黒摩季の「あぁ」が流れ、茉莉の陣営入りした雲井(シシド・カフカ)が涙して聴く姿に視聴者も泣かされた。歌詞が自身を鼓舞するかのような描写。今回の雨宮も含めて、女性たちの内面をえぐり出す手法として歌が使われているのが、涙を誘う一因とみられる。

 それ以前の放送ではスナックを舞台に、ママのあかりが中島みゆき「悪女」を歌ったり、常連客とともにウルフルズ「笑えれば」が合唱された。歌の場面が大勢の集まる場所から、個人が聴いたり歌うパーソナルな状況に変わった。登場人物の性格づけと歌詞がクロスオーバーすることで、視聴者の感動を強める効果が生じている。