元サザンオールスターズのギタリスト・大森隆志が、サザンの名曲「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」と「涙のキッス」を、夏にぴったりのレゲエ調でギターカバーした作品を7月20日にリリースする。
今回の作品は歌唱によるカバーではなく、桑田佳祐が生み出した歌のメロディーを、大森がギターで奏でるインストゥルメンタル作品。レゲエのリズムに乗せて、ボーカルの代わりにギターが〝歌う〟。
大森にとって今回のリリースは、単なる名曲カバーではない。アマチュア時代を含めてサザンに在籍した約25年間と、グループを離れてからの25年間をつなぐ、節目の作品でもある。
そんな大森が桑田との出会いと、サザン誕生前夜の秘話を明かした。
プロのミュージシャンを目指し、宮崎県から上京した大森は、青山学院大学に進学。そこで、後に長い音楽人生を共にする桑田と出会った。
「プロを目指して宮崎から上京して、青学に入って桑田と知り合いました。『こいつとバンドをやって、一緒にプロになろう』と思ったんです。その頃の桑田はチャランポランな性格で、『桑田のいい加減』だったかな、そんな替え歌まであったほど、いい加減なやつでした」
本人に話してもラチが明かない…。そう考えた大森は驚きの行動に出た。神奈川県茅ヶ崎市にあった桑田の実家を訪ね、父親に直接、プロを目指す決意を伝えたのだ。
「桑田本人に話してもラチが明かないと思って、茅ヶ崎の家に行きました。お父さんに『佳祐とバンドを組んで、プロを目指したい』と伝えたんです。すると、桑田の父親から『大森君、ありがとう。佳祐は実は自衛隊に入れようと思っていた』と感謝されました。昨日のことのように思い出します」
桑田本人を飛び越え、父親にまで覚悟を伝えた大森。この直談判が、後に日本を代表するロックバンドが誕生する大きな一歩になった。
「バンドを始めて、デビューを目指し、それが実現してプロになった。サザンの歴史でもあり、僕の人生そのものでした」
ともに夢を追い、互いを頼りながらプロの世界へ飛び込み、日本の音楽史に名を刻んだ桑田と大森。別々の道を歩んだ年月が、サザンで過ごした年月と同じ25年となった今、サザンの原点を知るギタリストの大森は再び、桑田が生み出した名旋律と向き合った。歌詞はない。それでも、ギターの音色から言葉や情景が浮かび上がってくる。












