18日のフジテレビ系月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」第6話は、女性の登場が極めて少ない異例の放送回となった。奮闘したのが、熊切あさ美演じるダイビングショップオーナー・檜山だった。

 福井県の「若水」こと若狭水産高校を舞台に、地元小浜特産のサバを缶詰にして宇宙食への採用を目指す物語。生徒たちの取り組みを、主人公の青年教師・朝野(北村匠海)が支えてきた。生徒は第3期に代わり、プロジェクトの中心は男子2人になった。

 1期(1~3話)のサバ缶開発は数人のグループで進められ、月9「ブルーモーメント」(2024年)でヒロインだった出口夏希演じる菅原が中心格に。2期(4、5話)は男子1人と女子2人の3人が引き継いだ。ところが3期になり、サバ缶に深くかかわる女子がいなくなった。

 6話は、若水とのつなぎ役の宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員・皆川(ソニン)、浜中食堂おかみの和子(村川絵梨)がこま切れ的に登場するなどしたが、ほとんどが男性キャストで進んだ。異例ともいえる展開にあって、セリフも多い檜山が存在感を示した。

 県教育委員会が〝廃校ありき〟を既定路線にして整理計画を進めていた若水。檜山は教委に掛け合い、「ちゃんと団体にした方が向こうとも対話しやすいかなって」ということで、「若水の未来を考える会」を立ち上げる。教委の感触が芳しくなくても「まだやれることはあると思っとるんやけど」とあきらめない。

 ついには若水が若狭小浜高校と統合し、小浜高の海洋科学科として存続することが決まる。檜山は「若水だけじゃダメなら、ほかと手を組めないかなって」とプランBの遂行を明かす。和子は「すごいデ!」、その夫の道夫(三宅弘城)も「アッタマいいなぁ」とほめちぎった。

 その背景には、安全性が確認された丸缶の宇宙持ち込みが認められ、味に課題がある宇宙食の現状から、JAXAで宇宙食を担当する木島(神木隆之介)が改めてサバ缶に目を向けたことがあった。佐伯(市原匠悟)と井畑(荒木飛羽)の生徒2人が「宇宙サバ缶の集大成」(朝野)を仕上げたことも同様に追い風になっていた。

 6話のヒロインと化した檜山。「崖っぷちアイドル」熊切が、崖っぷち高校を救った形のストーリーでもあった。