【SKE48運営トップ3インタビュー(7)】 新体制となったアイドルグループ「SKE48」が目指す場所が明確となってきた。SKE48の親会社である株式会社KeyHolderの大出悠史社長(43)、株式会社SKEの北川謙二代表取締役社長(46)、大山武志代表取締役(54)は改めてバンテリンドームコンサート実現への熱い思いを激白。そこには12年前のドームコンサートでの苦い思い出があった。

 ――北川社長は3月5日に行われたファンとの座談会の中で2014年2月1、2日にナゴヤドーム(現バンテリンドーム ナゴヤ)で行われたSKE48のコンサートでのアンコール事件(※)に触れ、「バンテリンドームでリベンジしたい」と語っていた(※SKE48初のドームコンサートということでファンの有志がグループカラーであるオレンジ色のサイリウムを3万3000人に配布。アンコールでドームはオレンジ一色に染まり、大「SKE48コール」に包まれた。だが、ここでステージに出てきたのは選抜メンバーだけでそれ以外のメンバーはオレンジ一色のスタンドを見ることができなかった。しかも選抜メンバーによる楽曲披露ではなく新曲「未来とは」のミュージックビデオ逆再生撮影を行い、観客への事前案内もなかったことからドームは微妙な空気となった。このときのミュージックビデオ担当責任者が北川社長だった)

 北川 自分にとって贖罪みたいなものです。あの時は自分が担当していたミュージックビデオに気持ちの部分で手一杯になっていて、SKE48のファン、メンバーの気持ちよりも、自分がやるべきこと、良いものを作ってしっかりこれを仕上げて世に届けるということばかりが先行してしまった。今思えば本当に反省すべきことです。そしてまさか、あの時、大山が客席にいたというのも不思議な縁だと思います。

 ――大山代表は客席からファンとしてナゴヤドームコンサートを見ていた

 大山 感動しましたよ。ついにここまで来たか…と。初日の1曲目は1期生(大矢真那、松井玲奈、佐藤聖羅、出口陽、中西優香、松井珠理奈、佐藤実絵子)だけで「神々の領域」を歌うところからスタートするという構成もすごくよかった。2期生以降のメンバーは警備員の格好で客席にいて、2曲目の「賛成カワイイ!」でステージに上がってきたときには驚きました。

 ――アンコールでドームがオレンジ一色になったところでミュージックビデオの逆再生撮影が始まったときはどう思いましたか

 大山 何が起こったのかなと驚きました。北川社長を前にしてなかなか言いにくいのですが、あのときはファンがドームをオレンジ色に染めてメンバー全員を迎えようという企画があったんですね。それがちょっと「お、おう…」みたいな感じになってしまいました。

 ――不完全燃焼だった

 北川&大山 ある意味、そうでしたね。
  
 大出 ドームの借りはドームでしか返せない。実は北川はドームのステージに立ったことがあるんです(※2013年8月13日に行われたAKB48の東京ドームコンサートで当時、AKB48の映像プロデューサーだった北川社長は指原莉乃、大島優子ら選抜メンバー16人が歌う「恋するフォーチュンクッキー」を一緒のステージで踊った)。だからあの景色をメンバーにも見せてあげたいっていう気持ちもある。そういう根っこを持った社長なんです。

 大山 SKE48の現役メンバーで14年のナゴヤドームコンサートを経験しているのは6期生の3人(熊崎晴香、鎌田菜月、井田玲音名)とドラフト1期生の松本慈子だけなんです。2018年6月にナゴヤドームで行われたAKB48グループ選抜総選挙に参加したのも8期生まで。9期生から14期生のメンバーにもドームのステージに立つ感動を味わってもらいたいですね。

 ――北川社長はNMB48の6枚目シングル「北川謙二」(2012年11月7日発売)のモチーフにもなっていますが、SKE48も「北川謙二」を歌うことはありますか?

 北川 先日、SKE48とNMB48のメンバーが共演した際にTikTokで「北川謙二」を一緒に踊っていました。先のことは分かりませんが、そういう機会があれば国内グループ問わず可能性はあるかもしれませんね。