【SKE48運営トップ3インタビュー(2)】
アイドルグループ「SKE48」の運営トップである株式会社KeyHolderの大出悠史社長(43)、株式会社SKEの北川謙二代表取締役社長(46)と大山武志代表取締役(54)へのインタビュー第2回は現在のアイドルシーンについて直撃。勢いを増すKAWAII LAB.(カワラボ)をどう見ているのか。そして48&坂道グループの現在地は。SKE48の現状についても迫った――。
――「カワイイ」がど真ん中になっている現在のアイドルシーンについてはどのような認識を持っていますか
大出 おっしゃる通り、アソビシステムさんのKAWAII LAB.(カワラボ)が本当に時代を引っ張っていると感じています。「FRUITS ZIPPER」「CANDY TUNE」「SWEET STEADY」「CUTIE STREER」といった人気コンテンツを持っているがゆえにいろいろな仕掛けができているし、いわゆる女性向けのコンテンツに仕上げきっているように思います。カワラボさんはSNS用の動画を上げるまでのクリエーターであったり、編集における布陣もしっかり整えられていると聞いています。そう考えると我々SKE48に何ができていないかという部分がよく見えてくる。新体制においてはそういった(SNS面での)バックアップ体制の部分をしっかりと強化した運営を目指していこうと思っています。
――北川社長はKeyHolderの副社長であり、また乃木坂46の運営会社「乃木坂46合同会社」の持ち分の50%を保有している株式会社ノース・リバーの社長でもあります。乃木坂46も含めて現在のアイドルシーンについてどう見ていますか
北川 今、アイドルは飽和状態で、どこに行ってもアイドルがいるという中で、SNSをどう使っていくかが1つのポイントだと思いますね。ただ、いろんな考え方があると思うんですけれど、どんどん発信しなければ前に進めないみたいな状況になっているのもちょっと違うと思っています。今、カワラボさんに注目が集まっていますけれども、48グループも、坂道グループもアイドルとして歴史をしっかり持っているグループです。だからこそ(歴史を大切にすることと新しいものにチャレンジすることの)両軸が必要だと感じています。歴史を大切にして守るべきものは守っていくんですけど、新しいトレンドを全く無視した動きでは取り残される可能性もある。そこはどこのチームも意識していますし、意識するだけでなく行動に起こしていくことは必要だと思っています。もちろん坂道もそういった部分は意識していますし、SKE48としても最大限活用できるツールをどんどん活用していこうという考えはあります。
――SKE48は48グループ最大のメンバー(53人+間もなく加入する14期生)を抱えながら黒字経営を維持している
大出 ただアソビシステムさんは(SKE48とは)桁が一つ違う水準の利益を出されていると思います。世の中に求められることや再投資を含めたものが本当に良い形で回っていることで、メンバーへのリターンやファンの方への還元にもつながるビジネスモデルになっている。時流をつかむための体制強化という部分で、今回、UUUM株式会社(※HIKAKIN、はじめしゃちょー、東海オンエアなどの人気ユーチューバーが所属している事務所)の代表取締役社長である梅景匡之さんに株式会社SKEの社外取締役に入ってもらいました。UUUMさん、梅景さんのお力もお借りしながら新しいことへのチャレンジを積極的に図りたいと思っています。
――2024年2月に発売された32ndシングル「愛のホログラム」は累計出荷枚数が70万枚を突破(ビルボードジャパン調べ)。史上初めてSKE48のシングル売り上げが同時期発売のAKB48のシングルを上回った。だがそれ以降に発売されたシングルは売り上げを落としている
大出 箱としてのコンテンツ力が下がったというよりも、運営がチャレンジングな施策等を行ったことが結果としてまだついてきていない部分が全てだと思っています。
――昨年3月に発売された34thシングル「Tick tack zack」ではそれまでの18人選抜から12人選抜に変更。握手会での人気には関係のない選抜選考をしたことによって「自分たちの力でメンバーを押し上げよう」というSKE48ファンの熱量が一気に減ってしまったのでは?(※選抜メンバーの人数は35thシングル「Karma」以降は16人となっている)
大出 答えづらい質問ですね。おっしゃるようにグッズ販売ないし握手会の人気とは違うところでの選抜構成についてはファンそしてメンバーの理解を求めるのに苦しい1年でもありました。メンバー一人ひとりの露出機会や認知度を高めるという狙いもあって選抜メンバーの数を減らしたというところもありますし、(選抜の)年齢層の入れ替えも含めたチャレンジを行うという方針もありました。あの施策がどうだったかという答えを出すのはまだ早いかなと思っています。ただ全体としての売り上げが落ちているという部分はイコール「ファンの方の熱量」だと思っていますのでその部分とは真摯に向き合いながら、新代表2人に期待したいと思います。












