TBSの看板枠である日曜劇場「GIFT」(日曜午後9時)の視聴率が低調な滑り出しとなった。社内は意気消沈と思われたが、数字だけでは計れない〝意義〟が評価されている。

 12日放送の第1話の平均視聴率は世帯9・4%、個人5・7%で日曜劇場の初回の世帯としては、「アトムの童」(2022年)以来約4年ぶりのひとケタ台になった。19日放送の第2話は微減し、世帯8・7%、個人5・3%だった。

 主演で俳優の堤真一(61)が演じる孤高の宇宙物理学者が車いすラグビーの弱小チームと出会い、仲間や家族の大切さを知る物語。共演は俳優の山田裕貴、女優の有村架純らが務める。

 TBSが日曜劇場でパラスポーツをメインテーマにすえるのはこれが初で意欲作であり、日本車いすラグビー連盟が監修・協力に入っている。

 SNSでは初回を絶賛する声が多かったが、数字は振るわず、視聴者の心はつかみ切れていないようだ。

 キー局関係者の話。
「近年のパラスポーツの認知向上とミラノ・コルティナ五輪開催の流れを受けて制作されましたが、『ザ・ロイヤルファミリー』(25年10月期)、『リブート』(今年1月期)と快作が続いた後だけにスケールダウンした印象はぬぐえません。パラスポーツと堤さんの組み合わせが硬派との指摘もある。ライト層には敷居が高いようにも感じます」

 それでも近年は視聴者の視聴習慣が激変し、動画配信の比重が増している。ドラマを視聴率だけでジャッジするのは適さず、TBS社内でも評価する声がある。

 TBS関係者は「(社内では)特に焦りなどは感じられませんね。SNSでは『ザ・ロイヤルファミリー』と比較する声がありますが、競馬と車いすラグビーの認知度や人気の差などは承知の上。あくまで挑戦的な意欲作で、パラスポーツを初めて本格的にドラマ化したことに意義があります」と断言する。

 7月期から異例の2クールでTBS肝いりの大作ドラマ「VIVANT」続編がスタートする。前出TBS関係者は「まずは大コケせずに『VIVANT』につなげてもらえれば」と話す。TBSは22日、都内の同局で定例記者会見を開き、同作の今後の展開に期待を示した。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)