東京・永田町の参院議員会館で20日、サバイバルナイフを会館内に持ち込もうとした50歳前後の男が銃刀法違反容疑で警視庁に現行犯逮捕された。

 警視庁や参議院によれば、男はこの日午前8時59分に議員会館に入り、手荷物検査場の手前にあるソファに待機していた。15分後に金属探知機による手荷物検査を受けた際、サバイバルナイフが見つかり、衛視が不審者対応に移行。会館周辺で警戒に当たっていた警察に連行された。

「当初、男は『片山議員』とアポイントがあったとの報道があり、参院で片山姓の議員は自民党の片山さつき財務相か、維新の片山大介参院議員のどちらかで、どちらなんだという話になった」(野党関係者)

 男は「10時に片山さつき議員に面会する」「(刃物を)片山議員に持ってくるように言われた」と話したことから、片山財務相と判明。片山財務相は報道陣から事実関係を尋ねられ「この方が上京して、私に会いたくてやってくるということを把握していたので、そういう未然防止ができたんだと思う。大事には至ってないんじゃないかと思いますが、私の方としては全く無関係な人です。(アポイントは)全く何もないです(もともと知っている人でも)ない」と話した。

 男は抗議文を持っており、関係性は不明ながらも片山氏側に一方的に来訪を通告していたとみられる。

 関係者を震え上がらせたのは、男が所持していた刃渡り17センチのサバイバルナイフだ。6センチを超えるものは銃刀法違反の対象となる。「秋葉原無差別殺傷事件で使われたナイフでも刃渡り13センチで、いかに大きなナイフを持っていたのか。もし使われていたらひとたまりもなかった。手荷物検査で発見したのはお手柄ですよ」(与党関係者)

 議員会館はいったん手荷物検査を終え、入館した場合は、目的の場所のみ来訪が許可されるが、終日、会議や会見等が開かれており、共用通路やエスカレーターには参院議員だけでなく、衆院議員もひっきりなしに往来している。

「議員会館の中に入るには荷物検査や衛視が目を光らせているので、議員や秘書は危険物が持ち込まれずに安全と過信している。中国大使館に自衛隊員が刃物を持って侵入する物騒な事件もあったばかりで、今後は警備態勢が強化されることになるでしょうね」(同)

 警視庁は男の刑事責任能力の有無と同時に、何の目的でサバイバルナイフを持ち込んだかを調べている。