陸上の東京マラソン(1日、東京都庁~東京駅前・行幸通り)が行われ、〝山の名探偵〟こと工藤慎作(早大3年)が初マラソンで2028年ロサンゼルス五輪への道をつないだ。

 工藤は1月の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で3年連続の5区を務めたが、区間3位に終わった。黒田朝日(青学大4年)に区間1位を譲るなど、不完全燃焼での幕切れだった。今大会に向けては「調子が良かった」と、余裕を持ってスタート地点に立った。第2集団でレースを進めると、約30キロ付近では早大の先輩にあたる大迫傑(リーニン)の背後にピタリと着く場面もあった。

 最後は大迫らに屈した一方で、2時間7分34秒の総合20位、日本勢5番手に入り、来年10月のロサンゼルス五輪代表選考会「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得。「35キロくらいまで余裕を持って走れていたが、それ以降に何度もふくらはぎをつってしまったのがとても悔やまれるポイント」とアクシデントがあったと明かすも「ゴールすることに切り替え、MGCを取ることができたのはこれからにつながるレースだと思う」と大きな自信をつかんだ。

 初のマラソンで一定の成果を残し「自分のマラソン選手としてのキャリアはまだ始まったばかり。MGCまでは時間がある。そこまでには一回り、二回り強くなって帰ってきたい」。〝山の名探偵〟は平地でも強さを見せつける。