勝地涼と瀧本美織がダブル主演の日本テレビ系ドラマ「身代金は誘拐です」が、20日未明の第7話で大展開。事件の構造が根本的に転換する様相を呈した。

 娘の詩音をさらわれた武尊(勝地)と美羽(瀧本)の鷲尾夫妻は、犯人から身代金代わりに誘拐を指示される。実業家・有馬(桐山照史)の息子の蒼空を別荘に連れ込んだが、何者かに奪われてしまう。

 武尊は刑事だった8年前、同級生の京子(瀬戸さおり)と夫の鶴原(川西賢志郎)の子が誘拐された事件で犯人を取り逃がしていた。今回の犯人は武尊に「同じ思いをさせる」と話しており、鶴原が容疑者に浮上。その鶴原も死体で見つかり、謎が深まった。

 7話では、かねて視聴者から犯人視されていた有馬が、8年前の事件と詩音の誘拐は「自分がやった」と告白した。動機は詐欺で自分からカネを奪った鶴原への復讐。鶴原→鷲尾の怨恨という構図が、有馬→鶴原への怨恨に変わった。さらに、自殺したと言われていた京子を名乗る電話が武尊にかかり、8年前の事件と警察の罪、自分を殺した犯人を「暴いてください」と要求。事件の源流は警察にあることをほのめかし、事件構造が覆った。

 ここで怪しさ急上昇したのが、武尊の義理の父である明人(酒向芳)。元警察官で、8年前の事件で捜査指揮を執っていた。その明人が7話では偶然を装ったように警察署前に現れ、かつての部下に蒼空誘拐事件の進展を尋ねる。捜査は打ち切られ、その判断は現場を超えた「もっと上の方からの圧力もあったみたいですけど」と打ち明けられた。

 画面は署の前を立ち去る明人の後ろ姿が映り、電柱に人影が差した。何者かが明人を監視している様子。8年前の「警察の罪」が2件の誘拐に絡んでいる可能性をうかがわせる状況にあって、明人はヤミに迫ろうとしているのか、隠ぺいした側の人間なのか。電柱に影が映った人物が、真犯人への糸口となる可能性もありそうだ。