夫婦お笑いコンビ「宮川大助・花子」が6日、奈良・生駒市の芸術会館美楽来で行われた「日本昔ばなし」絵本原画展(7~11日)の取材会に出席した。
同館の名誉館長を務める2人。同展は1990年前後に出版した絵本集「大助・花子の日本昔ばなし」の宮川花子が描いた原画約150点の中から30点余りを9年半ぶりに公開、さらに今回のために書きおろした新作品も展示する。
今年は金婚式イヤー(4月9日・結婚50年)だという2人は、大助が花子の座る車いすを押しながら仲睦まじく登場。花子は「結婚した時の夢が金婚式を迎えることでした。泣きそうです」と目を潤ませ、金婚式を迎える秘訣をガマンだと照れ笑いした大助は「(花子は)僕にとって地球最大の宝もの」と語った。
今回書き下ろした絵には今年の抱負として「飛躍の年 明日に向かって走って行きます」と添えられており、花子は「これ朝に書きました。今年の目標を聞かれると思ったので、手がまだちゃんとなってませんので、すいません。30分で書き上げて2時間寝ました」と明かした。
展示されている絵が使われた絵本について花子は「この絵を描いたのは、昭和63年。天王崩御の前の年です。胃がんになる前に書いてたんです。(出版された際には入院しており)病院で外出届を出してもらって、本屋に行きました。感動でしたね。自分の本が出版されてる」。
現在、花子は多発性骨髄腫で闘病中だ。「昭和から平成になる時にがんになって、平成から令和になる時にもがんになって。もう年号変わらないようにしてもらいたい」と笑い飛ばせば、大助は「当時は嫁はん(花子)ボロボロになってて、手が動かないんでリハビリのために編み物をやりだして、今てぶくろを編んでるんですよ。彼女のがんは骨が溶けるんです」と切り出し、闘病の日々を詳細に話した。
絵本の物語は大助が担当した。幼い娘と電話で絵本の読み聞かせをしていたのがきっかけだと明かした大助は「全部、娘のため。これを本屋さんが『本にしませんか』と」と振り返り、花子は「ちょっと自慢することあったわ。この絵本ね。ドイツのルクセンブルクのブックフェアに展示されたの」と初めてのヨーロッパ家族旅行を楽しそうに振り返った。
絵をオークションで販売し、売り上げで買った車いすを寄付したいという花子は「いいことに使いたい。自分は、こうやって病気を治してもらったから、まして30年以上たって原画展やらせてもらって、こんな人生うれしいことないですよ。本当だったら私、いなかったかもしれない。夫婦そろって50年、こういう形でやらせてもらって」と感謝を口に。今後について大助は、2人で全国を回り、展示された絵を前に漫才とトークショーをしたいと目を輝かせれば、花子も賛同し「もう少し元気になったら被災地に行けたらいいな」と笑顔を見せた。













