【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。年始から放送開始されたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が14日に最終回を迎えましたね。江戸時代中期に活躍した“メディア王”蔦屋重三郎の波瀾万丈の人生を主演の横浜流星さんが見事演じ切りました。全48回の平均世帯視聴率は9・5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。決して高くはないものの、手堅い人気で「べらぼうロス」を嘆く視聴者も多いです。やはり歴史には人をひきつけるロマンがあります。
さて、そんなニュースに関連して今週は、江戸時代の最終期・幕末を新たな切り口で描いた新作映画「新解釈・幕末伝」(公開中)を紹介します。
今作は、独自のユーモアで異彩を放つ福田雄一監督の最新作。坂本龍馬と西郷隆盛を主役に、歴史の裏に隠れた誰も知らない戦いと友情を描く物語です。
「新解釈・三國志」(2020年)もそうでしたが、福田監督の歴史を喜劇に変える発想が素晴らしい。一見難しく感じる歴史という題材において、そのドラマを再現しつつコントに仕立てるのが本当にうまいですよね。一般的な幕末の知識があれば物語の結末自体は皆知ってるけど、その途中で新しい解釈を入れる。歴史の裏に、実は女ったらしの坂本龍馬がいて――みたいな。歴史的事実を描くけど、そこに人間くさい“イフストーリー”が挟まっていく構造が面白い。誰もが知っている偉人である坂本龍馬、西郷隆盛を軸に、史実からどうズレるのか、という楽しみもありました。
福田組といえば“真剣”にふざける演技合戦が特徴でもあります。アドリブが多くて、ザ・ドリフターズとかフジテレビ系の伝説的バラエティー「オレたちひょうきん族」の悪ノリみたいなものをほうふつとさせます。映画の悪ノリには正直、賛否両論あって、合わない人には合わないけど、逆に刺さる人にはとことん刺さるんですよ。そういう意味でも、英雄の新しい解釈が見たい!とか、時代劇ではなく福田コメディーの爆発が見たい!という方におすすめの映画だと言えると思います。
今作はもちろん、歴史モノの創作物は史実を知ることで2度、その面白さを味わえると思います。「べらぼう」ファンの皆さんもぜひ一度、史実の蔦屋重三郎に触れてみてはいかがでしょうか。新解釈を加えてコントにすることで、歴史を学ぶ入り口にもなる映画だと思いました。ぜひ劇場でご覧ください。












