ボートレース福岡のSG「第28回チャレンジカップ」(優勝賞金3700万円)は30日、優勝戦。いよいよ年末の大一番「グランプリ」の出場選手が決定する。その行方を大きく左右する優勝戦。ボートレースファン歴47年の元天才ジョッキー・田原成貴氏(66)は、3号艇・関浩哉(31=群馬)が〝勝負の流れ〟をつかんだ判断し、熱い視線を注いでいる。
【田原成貴氏が熱く語る】ズバリ、期待するのは関浩哉選手だ。実は今大会前から彼に注目していた。昨年後半から私はどうにも歯がゆかった。もともと関選手は旋回力があり、ウデも達者。いつ見てもほれぼれするレースっぷりだった。でも、なぜか優勝できない日々が続いた。ジョッキーの世界でもよくあるが、心技体が充実し、いいレースをしているのに勝ち切れない。これがレースのアヤってやつだ。私も経験があるし、勝負に携わる者なら誰しも味わう試練だ。
そんな関選手は先日の徳山GⅠ開設72周年記念で、ついに今年初優勝。苦しかったのだろう。彼は涙を流していた。その姿を見て、私はレーサー・関の歯車がカチっと音を立てて噛み合ったと感じ取れた。だから今大会は予選から彼に注視してきたのだ。
初日は2コースから1着。その後も何とかしのぎ、予選最終日にようやく1号艇が回って来た。大事なイン戦できっちりコンマ10のスタートを決めたのだが、よりによって2コースがヘコんでしまった。案の定、3コースの中島孝平選手に叩かれて万事休す。しかし、ここからが秀逸だった。1Mで必死に抵抗する強い気持ちを見せ、道中は持ち前の旋回力で粘った。1Mの絶望的な状況から意地で3着に残したことは、今大会を語る上で非常に大きかった。
そして準優はご覧の通り。インの末永和也選手が盤石かと思われたが、あの強烈なツケマイ。思わず「お見事!」と声を漏らしてしまった。福岡の水面は横うねりが有名で苦手な選手が多いと聞くが、関選手にはその様子が全くない。
さあ、優勝戦も3コースからのツケマイか、展開を突いてのまくり差しに期待だ。歯車が噛み合った今の彼なら、必ず1Mで攻めてくれると信じている。ガッチリと勝利をつかみ、グランプリのベスト6枠を手中に収めてほしい。













