大相撲九州場所千秋楽(23日、福岡国際センター)、新関脇安青錦(21=安治川)が本割で大関琴桜(28=佐渡ヶ嶽)を内無双で下し、12勝目(3敗)。決定戦では横綱豊昇龍(26=立浪)を送り投げで破り、初優勝を決めた。
高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請し、受諾された。26日に開かれる初場所の番付編成会議と理事会を経て正式に「大関安青錦」が誕生する。
新入幕から4場所連続で11勝を挙げ、今場所は自己最多の12勝。抜群の安定感は、日ごろの精進のたまものでもある。10月のロンドン公演。稽古不足になりがちのなか、安青錦は宿舎内のジムで連日トレーニングに励む数少ない力士の一人だったという。
元横綱旭富士の宮城野親方は〝孫弟子〟にあたる安青錦の鍛錬を伝え聞くと、次のように指摘している。
「昔は海外に行っても、みんなちゃんとやっていた。千代の富士さんも、寝る前にホテルで四股を500回踏んでいた。やらないのはもったいない。(現地滞在中の)1週間ぐらいやったら、だいぶ違うよ。強くなりたければ、普通にやる。(自身も)トレーニング場がなければ、ホテルの部屋にあるテーブルを担いでスクワットをやった。それから腕立て500、四股500、すり足500…。汗をびっしりかいてから風呂に入っていた」
安青錦にとっては、努力を積み重ねてつかんだ初賜杯と大関の地位だった。表彰式の優勝力士インタビューで、安青錦は大関昇進が確実になったことについて「うれしいですけど、またもう一つ上の番付があるので、そこを目指していきたい」ときっぱり。早くも視線は番付の頂点へと向けられていた。












