ドジャース・大谷翔平投手(31)による〝あいさつ拒否〟が大きな関心を集めている。
きっかけはドジャース戦の実況を務めてきた地元放送局「スポーツネット LA」のスティーブン・ネルソン氏が明かした秘話。「ESPN LA」の番組に出演した際、「それ(あいさつ)をやめたチーム、監督が1つだけあります。パドレスのマイク・シルトです」とドジャースを見続けてきたからこそ知る変化を口にした。
大谷といえば、ヘルメットのつばの部分を触ってあいさつするなど、礼を欠かさない行動でも知られる。しかし、今季まで指揮を執ったシルト前監督にだけは〝ある日〟を境にやめていたという。
それは4連戦で両軍から計8死球が飛び交い、大谷自身もスアレスから右肩付近に死球を受けた6月19日(日本時間20日)の一戦だ。すでに両チームともエキサイトしていた中、大谷は自軍ベンチに手で〝出てくるな〟とジェスチャーを送り、パドレスベンチの前にも足を運んで事態の悪化を防いだ。スアレスとはオールスター戦で再会し、本人の目の前で痛がるそぶりを見せるネタに変えて和解。だが、シルト前監督は別だったようだ。
この大谷の対応について、米メディア「アウトキック」は18日(同19日)、「大谷翔平はメジャーリーグ最高の選手であり、おそらくプロ野球史上最高の選手だ。それだけでも、彼が示すどんな傲慢さにも十分な正当性があるといえる」と全面的に支持し、シルト前監督には「理解に苦しむ」と非難した。
大谷への死球の引き金とされるのは、パドレスの主力打者・タティスが連戦中に計3死球を受けたこと。同メディアは当時のシルト前監督の心理に「不満を抱いたことは明らかであり、当然のこと」と理解を示した一方、「各球団が彼(タティス)に対して行う戦略の一環で、試合の流れを考慮すれば明らかに意図的なものとはいえない」と断定した。
その根拠としたのが配球で、今季のタティスには内外角に575球が投げ込まれ、約22%が内角球だったという。「リーグ(全体)が故意に彼を狙っているからではなく、彼が苦戦するエリアだからだ。ほとんどの右のパワーヒッターがそうであるように。内角、そして外角低めだ」と指摘し「タティスに投げられた全投球のおよそ49%は内角か外角低めだった。それをシルト監督が知らなかったのなら、それは彼の責任だ」と断罪した。
タティスへの死球が故意でなかったとすれば、大谷にぶつかった99・8マイル(約161キロ)の剛速球は何だったのか。同メディアは「大谷を故意に死球で狙う行為は、明らかな理解不足を示している」と斬り捨て、大谷がシルト前監督にあいさつしなくなったことに「シルトのチーム運営に対して敬意を払わない行為」と賛同している。












