【女子ボートレーサー・インタビュー 小林愛実(25=岡山)後編】

 ――間もなくデビューから5年。振り返ってみて

 小林 大きな変化があったのかと言われると、一気に成長したという感じはないとは思います。自分は一気にバーンとできる才能はないけど、コツコツやってきたことが結果につながって、成績もちょっとずつですけど、上がってきている。そこは焦らず行けたらいいかなと思います。旋回も調整も少しずつ良くなっていると思いたいです。

 ――一番、印象に残っているレースは

 小林 2023年1月のとこなめ男女W優勝戦で最終日に人数が足りなくて、女子戦じゃなくて男子の方に入れられたんですよ。「男子の中に入れられたけど、ここで勝ったらカッコ良くない?」と思って燃えました。そしたら5コースからまくり差しが決まって、めちゃくちゃうれしかったです。そんなにズボっと差さったわけではなかったんですけど、競り勝てたというのが自分の中でうれしかったです。そういうキツいレースの方が、自分はスイッチが入って燃える気はします。

小林愛実の師匠・末永由楽
小林愛実の師匠・末永由楽

 ――師匠は末永由楽選手

 小林 水神祭もなかなか挙げられなくて、メンタルが落ちていた時があったんですけど、その頃に一節見ていただいてボートに乗るのが楽しいと思えるような教え方をしていただいたんです。理由はないけど「なんかできる気がする」と思わせてくれる感じがありました。普通に尊敬できるというのもあって、末永さんに師匠をお願いしました。

 ――印象に残っている師匠の言葉は

 小林 よく言われるのが「やれることだけやってこい」です。変に無理して頑張ろうとせんでいいけん、準備をしっかりして行けばいいみたいなことをよく言われます。レース前の不安な時に師匠に声を掛けると「できる。大丈夫、行ってこい」という感じで言ってくれるので、そのひと言が不安を少しでも消してくれて心強いです。

 ――岡山支部は女子強豪も多い

 小林 守屋(美穂)さんや田口(節子)さんを見ていて思うのは、基礎がちゃんとしているということです。道中で後ろの方を走っていても、ちゃんとターンマークを回っていて、変に握ってバタついてないし、そういうところがちゃんとできるから、あの成績や強さがあるんだなと思います。自分も見習いたいですね。田口さんや守屋さんにはよくアドバイスをもらったり、見てもらったりはしています。

 ――現在の目標

 小林 とりあえずA級に上がること。でも、勝率ギリギリ上がるんじゃなくて、普通にちゃんと上がりたいと思います。あとは準優になかなか乗れてなくて、惜しいところでやり切れてない感じがあるので、そこのあと一歩を踏み出せるようになりたいです。そして優勝戦も乗りたいですね。

 ――同期の川井萌、清水愛海らは今年SGに出場

 小林 あんなにセンスのある人たちと一緒になれているので「自分も頑張らないといけんな」と思います。追いつきたいし、追い越したいと思います。

 ――休日の過ごし方
 小林 お姉ちゃんの子供がいるんですけど、そのおいっ子に会って家族で出掛けたりすることが多いですね。家族仲はいいと思います。

 ――ボートレースの魅力は

 小林 何かを目標にしてずっと頑張り続けられるところですね。キツい時もやっぱりあるんですけど、その分、はっきりと成果が分かるというか、数字にも表れる。頑張ってきたことが目に見えて出るところはいいなと思います。