九州電力玄海原発の上空で7月に謎の3つの光が目撃された。国内で初めて核物質防護情報として通報され、問題となった。佐賀県警は「飛行機」だとしているが、飛行機とは断定できないのではないかという疑問が浮上している。

 そんな中、超党派の議員連盟・通称「UFO議連」(正式名称=安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟)のメンバーで参政党の鈴木敦衆議院議員、日本維新の会の浅川義治前衆議院議員らが先月、現地調査を行った。鈴木氏と浅川氏が7日、ニコニコニュースオリジナルの特別番組「【どうする高市政権】 玄海原発ドローン?飛来騒動から3カ月~なぜ動画は公開されないのか?~」に出演し、調査報告した。

 7月26日午後9時から午後10時53分にかけて、警備員4人が玄海原発敷地内の上空にドローンとみられる不可解な3つの光を確認。最長36分間ずっと見えていたが、20分間ほど見えなかった時間もある。光は上空を2、3周も旋回したという。九州電力は「核物質防護事案」にあたるとして、原子力規制庁に通報した。九州電力から報告を受けた佐賀県警の原発特別警備部隊も午後9時36分に駆け付け、当初は警備員とともに光を確認したとされる。そして3か月後、佐賀県警は10月28日、県議会で「警察官が見たのは飛行機と思われる」と答弁した。

 しかし、航空機は玄海原発上空をわずか数十秒で通り過ぎる。また、九州電力は当時、モーター音のようなものを聞いたと発表したが、航空機のエンジン音とは全く異なる。そもそも警備員が航空機を〝不可解な光〟と勘違いするとは考えにくい。謎が多いわけだ。

 鈴木氏は「UFOという言葉をオカルトとして楽しむ時代がありました。ただ、今は人が作ったものが飛んではいけない場所に現れる。何だか分からないものをUFOだと笑ってすごせる時代は終わったということです。今回は核物質防護事案に当たり、安全保障上の問題として、原子力施設敷地内に現れた3つの光の正体を知らなければならない。これがUFO議連として現地調査することになった出発点です」と話した。

 現地調査で確認したところでは、〝不可解な光〟は約200メートルほどの低い高度も飛んでいたとみられる。同時間帯に飛行する航空機を観察したが、高度数千メートルを飛んでいた。また、敷地内上空を2、3周旋回したというが、航空機は敷地内上空を旋回できるほど小回りが利かない。やはり〝不可解な光〟は航空機ではなさそうだ。

 また、敷地内にはドローン検知器が張り巡らされ、死角はないという。しかし当時、検知器にドローンらしきものは検出されなかった。

 鈴木氏は「日本の電波法の下で作られた日本製ドローンなら検知器に引っ掛かりますが、外国製なら検知できなくても仕方ないかもしれません。そもそも光を何人もの目で見て、確認する機会があったのに核物質防護事案になってしまった。結局、何だったのか分からないままになった。安全保障上の問題以前に今ある仕組みが機能していないのです。今回、現地調査して、民生品ではないことは間違いありません。最新型か、軍事的なものが入っているのかもしれません」と話した。

 浅川氏は「この光が何だったか分からない。ドローンの専門家からアドバイスを受けましたが、どう考えてもドローンではないという見立てでした。ドローンだとすると、どこかの軍が作った最新兵器のようなものかもしれません」と語る。

 さらに現地調査では、原発の敷地外の倉庫に防犯カメラがあって、そこに原発の敷地の中の上空100メートル以上のところを移動する何らかの光が映っていたということが分かった。

 浅川氏は「九州電力の社長宛てにUFO議連の浜田靖一会長名で、動画データの提供をお願いする文書を4日付で出させていただいております。まだ回答は来ておりません。どうか提供してください」と訴えた。

 現地調査の報告を聞いたUFO研究家の竹本良氏は「UFO議連の現地調査は立派です。県警や警察庁の官僚主義が謎の光を航空機の見間違いにしたいのだろうと思いますね。あとこれは教育の問題ですが、UFOに関する知識がないこともこういった事態を招いた原因かもしれません。幕末の江戸町民は黒船観て驚いたとしても、しばらくたつと『見なかったと』言ったといいます。認知できないとなかったことになるのです。今回も同じで、警察側にUFO情報がないと認知できないのかもしれません。米国・カナダの警察官幹部には昨年UFOの対処マニュアルが配布されています。日本も学ぶべきではないでしょうか」と指摘した。