30日のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」第2回に、北川景子演じる雨清水タエが登場。ナレーションの阿佐ヶ谷姉妹が盛り上げた。

「あっ! 来るわよ、来るわよ! 雨清水家のおタエ様が!」「キタ~~!」

 殿中のような大広間、ふすまが開くと「ご機嫌よう」の声とともにタエが現れ、ゆったりと前に進んだ。

 タエはヒロイン松野トキ(高石あかり、現在は福地美晴が幼少期を演じる)の遠縁である雨清水家の奥方。夫の傳(堤真一)は松前藩に名をはせる上級武士で、タエは松江でも随一の名家に生まれ、大勢の女中に囲まれ何不自由なく育った。

 トキはタエの下で稽古ごとに励んでいる。気品と威厳あるタエのお目見えを、前出の前口上のような語りで阿佐ヶ谷姉妹が〝実況〟。異例の登場シーンとなった。演じる北川は朝ドラ初出演を飾った。

 先生を目指すから稽古ごとはやめると申し出たトキに、タエは「お待ちなさい」。あなたは何者なのかと厳しく問い「武士の娘」と言わせる。そして武士の娘のあるべき姿を説いた。

 2023年の大河ドラマ「どうする家康」で浅井長政の妻・お市の方などを演じた北川。圧巻の朝ドラ初登場に、「タエさんカッコいい」「北川景子さん 美しい」「雨清水家は大河ドラマみたい」などとX(旧ツイッター)に反応が寄せられた。

 怪談で知られる作家の小泉八雲ことラフカディオ・ハーンと妻の小泉セツをモデルにした物語。明治初期、トキは武士の生き方を捨てられない父司之介(岡部たかし)から「武士の娘」としつけられる。

「ばけばけ」でタエ役を演じる北川景子
「ばけばけ」でタエ役を演じる北川景子

 武士の娘といえば、18年度後期の連続テレビ小説「まんぷく」の松坂慶子が思い出される。カップ麺を開発した日清食品創業者とその妻がモデルで、妻役を安藤サクラが演じた。松坂はその母役で、自身は武士の娘であると事あるごとに口にする。それが誇りである一方、不本意なことがあると「武士の娘が…」と不満をこぼしていた。

 そんな言葉が朝ドラに復活。Xでは「まんぷく意識してるのかな」「おタエさんは年配になったら松坂慶子に交代、なのだろうか」「ブシムスメというとブシムスこと松坂さんが思い浮かびますな」といった指摘がみられた。