英ロック歌手スティング(73)が、ロックバンド、ポリスのかつてのメンバーたちから1983年の大ヒット曲「Every Breath You Take (邦題:見つめていたい)」の印税をめぐり訴えられた裁判で、スティングの弁護士は原告への報酬が「大幅に過剰に支払われている」と反論している。米紙ニューヨーク・タイムズが5日伝えた。
ロンドン高等法院に提訴したのはギターのアンディ・サマーズ(82)とドラムのスチュワート・コープランド(73)の元ポリスのメンバーたち。訴訟で原告は、ポリスの楽曲のデジタル利用により発生した収入に対する「アレンジャー料」をスティングが2人に支払っていないと主張し、その未払い額は200万ドル(約2億9400万円)を超えると見積もっている。
一方、弁護側は、スティングは2人に適切な報酬を支払っているとし、ポリスの全メンバーである3人は2016年に「アレンジャー料」をめぐる過去の争いに終止符を打つ合意書に署名していたと指摘。今回の訴訟は「その合意書を再解釈しようとする不当な試み」だとしている。
同曲は、リリースされた83年に英国売上1位を記録し、1980年代の10年間でも売上5位となっている。スティングは同曲だけで年間印税55万ポンド(約1億1000万円)を受け取っているとされる。
「見つめていたい」の作詞・作曲はスティングとなっているが、原告は共同作業者としてのクレジットもなく、印税も受け取っていないと訴えている。スティングは、ゴードン・マシュー・サムナー(本名)名義で、自分のレコード会社マグネティック・パブリッシング・リミテッドと共に、同訴訟の被告となっている。
ポリスは1970年代後半から80年代半ばにかけて活躍し、「見つめていたい」のほか、「ロクサーヌ」や「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」「シンクロニシティ」などのヒット曲を連発した。84年にポリスとしての活動を停止した。












