俳優の井上祐貴(29)が21日、東京都江東区の霊巌寺(れいがんじ)で江戸時代中期の老中・松平定信の墓参りを行った。

 井上は現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で松平を熱演している。限られた時期にしか立ち入ることができない墓前に足を踏み入れた井上は、手を合わせ深く一礼。役を演じる覚悟を新たにした。

 クランクイン前にプライベートでも霊巌寺を訪れた。「その時はお墓にお参りすることはできなかったんです。今は撮影中ということもあり、いっそう気持ちが入るじゃないですけど、やはり感じるものがあります。見守っててくださいと伝えました」と劇中の定信を思わせる凛々しい表情で語った。

 定信は、田沼意次の華やかな商業重視の政策とは打って変わって、質素倹約や風紀の厳正を中心とする寛政の改革を推し進めた。髷姿も「しっくりくる」とうなずくハマリ役だが、井上自身は〝田沼推し〟だ。

「頑固なところは似ているかなと思うんですが、お金については僕は楽しみたいときにはしっかり使う。定信はずっとお金を使わないので。それを求められるのは嫌すぎるなって」と吐露。墓前ではその思いを胸にしまい込んだそうで「言わないです。何をされるか分からないので」と笑った。
 
 主演を務める横浜流星とは1996年生まれの同い年。同級生が大役を務めていることに大きな刺激を受けている。

「まだ一緒のシーンも無ければ一回会ったくらいなんです。次は僕が…というと調子良すぎますけど、いずれそこにふさわしい俳優になりたいと心の底から思います」

 まっすぐな目で未来を見据えていた。