関西出身4人組ボーカルグループ「THE FRANK VOX」(フランクボックス、通称フラボ)が20日、配信シングル「ロスタイム」をリリースする。2023年にメジャーデビューし、インスタグラムを積極的に活用。人気歌手のカバー曲では独自のアレンジを加えると驚異の380万回再生を記録し、フォロワー数は10万人に到達した。そこでメンバーにSNS戦略の秘訣を聞いた。

「ロスタイム」は応援歌で、サッカーのロスタイム(現アディショナルタイム)に由来している。メンバー中3人がサッカー経験者。MC担当のSNG(シュンゴ=29)によれば、フラボの目標をあきらめない気持ち、同曲を聞く人のあきらめない気持ちを応援する思いを重ねたという。

 23年のデビュー以降、優しくも力強さのある歌声と、聞く人にエールを送るような歌詞で支持されてきた。

 併せてメンバー4人それぞれがインスタを積極的に活用。槇原敬之やスピッツら他のアーティストやバンド、グループの名曲のカバーを投稿し、人気が上昇している。

 特にバズったのは、23年8月に投稿した大塚愛の代表曲「プラネタリウム」のカバーだった。

 ボーカルのRYO(33)は「原曲と違って結構アップテンポなアレンジで歌った。大丈夫かなと思ったけど、バズって、フォロワーが5000人くらいから3万人まで増えた」と明かす。その後、フォロワーは5万、7万、10万――と増えていった。

 うなぎ上りになった背景には、ちょうど大塚のプロモーションとタイミングが重なったことに加え、海外のネットユーザーの存在もあった。「プラネタリウム」はTBS系「花より男子」(05年)の挿入歌で、同作を視聴した台湾のファンの間でもフラボのカバーが浸透。驚異の380万回再生を記録した。

 RYOは「SNSが主流の時代」とその重要性を十分に把握している。SNS戦略として「どれだけ人の日常生活の中で“浮上”できるかを考え、毎日の投稿を始めた」と話す。

 ボーカルのYASU(32)は「ただの“歌ウマグループ”にならないように、カバーの投稿のほかにもメンバーの人柄が分かるネタ動画、僕らのライブ映像を投稿している」と説明。基本的に3本の柱で展開しているという。

 リーダーでMC担当のRYO―TA(33)は、ライブ当日にライブのダイジェストを投稿。打ち上げの場でも作業しているという。RYO―TAは「どうしてもライブ帰りのお客さんに見てほしい。当日のライブを振り返って、次も行きたいなと思ってほしい」と笑顔を見せた。

 グループの目標は、メジャーデビューから5年の28年までに大阪城ホールで単独ライブを開催すること。しかし、それは一つの通過点だ。

 RYO―TAは「地元ということで第一の目標だけど、大阪城ホールが終わりではない。全国各地で」と強調。地元の関西圏にとどまらず、全国区のグループを目指すと熱く語った。

 グループの雰囲気についてYASUは「(メンバーは)移動もずっと一緒。仕事やけどプライベート。家族」と表現する。一蓮托生だ。グループ最年少のSNGはよくオリジナルギャグを披露するというが、「スベるとか気にしない」とニヤリ。メンバー間でボケとツッコミが繰り広げられるという。4人は少年のような笑顔で関西のノリをのぞかせた。 

 ☆リョータ 1992年2月15日生まれ。大阪府出身。中学時代にサッカーでスペインに短期留学。

 ☆ヤス 92年10月20日生まれ。兵庫県出身。プロ野球・阪神のファン。

 ☆リョウ 92年7月30日生まれ。大阪府出身。中学時代にサッカー・高円宮杯U―15でベスト8を経験。

 ☆シュンゴ 96年5月26日生まれ。兵庫県出身。幼稚園から高校までサッカー一筋。