【取材の裏側・現場ノート】2026年の愛知・名古屋アジア大会で新たに総合格闘技(MMA)が実施されることになった。国際的な総合スポーツ大会では初の試み。柔術、クラッシュと合わせ「コンバットスポーツ」競技の一つとして行われる。

 アジア・オリンピック評議会(OCA)主催の国際総合大会でMMAが実施されることは、競技にとって大きな節目と言えそうだ。世界的にも人気が高いMMAに対し、五輪種目入りを期待する声は以前からあった。過去に国際レスリング連盟(現世界レスリング連合)が総合格闘技委員会を設立し、MMAを統括。五輪種目入りを模索した時期もあったが、実現していない。

 来年のアジア大会代表選考、派遣業務を担うため、日本では新たに「ジャパンAMMA協会(JAMMA)」が設立された。競技を管轄する「アジアンMMA(AMMA)協会」から日本レスリング協会(JWA)に国内協会設立の要請があったことから、JWA傘下の日本格闘競技連盟を中心に設立が進められていた。メダル獲得が狙える最強の代表選手を選考できるよう、JAMMAが準備を進めている。

 26年5月ごろに予選を兼ねたプレ大会が開かれる予定。同大会に派遣する日本代表選手を決める国内予選を、同年1月ごろに開催する。JAMMAの鎌賀秀夫会長は「国内でいろいろな大会があり、多くの人がMMAをやっている。ルールは異なるかもしれないが、プロでもアマチュアでも興味があってチャレンジしてくれる方がいれば。各団体にも広く参加を呼びかけていきたい」と抱負を語った。

 五輪並みに厳格なドーピング検査など、通常のMMA大会とは異なる手続きも加わるが、有名選手が出場すれば、大いに盛り上がるはず。五輪種目化への一歩となるのか。可能性を秘めた国際総合大会初のMMAに注目したい。(運動部・中村亜希子)