WBC世界バンタム級1位・那須川天心(26=帝拳)が世界前哨戦の同級10回戦でWBA同級6位ビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)に3―0の判定で勝利。年内に計画されている世界王座初挑戦の実現に近づいた。
序盤から素早く伸びる右ジャブを中心にアッパー、ボディーなど多彩なパンチを繰り出して主導権を握った那須川。4回に偶然のバッティングで左目上をカットしたが、6回にジャンプするような左アッパーを繰り出す余裕も見せた。最終10回は逆転を狙う相手と激しく打ち合う場面も見せ、最後まで手数で上回った。
審判の1人がフルマークを付ける大差がついたが、倒しきるなどの課題通りにならず「試合になると、うまくいかないなと。苦戦する場所も見せてしまった」と不満顔。世界前哨戦を突破したが「これが実力なんですよ。次でっかいこと言おうとか全く考えていなくて、一歩一歩、日々を生きていきたい」と謙虚な姿勢を見せた。
この日はWBC同級王者・中谷潤人(M・T)とIBF同級王者・西田凌佑(六島)が行われるなど、バンタム級は主要4団体の世界王座に日本人が君臨する戦国時代。リング上で「那須川天心という生き方を見せていきたい。何があっても負けないので、どんな結果であれ、ボクシングに真摯に向き合って、たくさん強い選手がいるので、その選手たちをしっかり倒していきたい」と宣言した。













