株主総会はカオスとなってしまうのか――。

 フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の定例取締役会が16日、東京・台場の同局で行なわれ清水賢治社長が取材に応じた。

 2025年3月期連結決算は最終利益が201億円の赤字で、通期で初めて最終赤字(前期は370億円の黒字)となった。元タレントの中居正広氏の性加害問題をめぐる対応でスポンサー離れが影響した。

 再建に向け、取締役候補として元ファミリーマート社長の澤田貴司氏ら4人を追加すると発表。大株主の米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が提案していたSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら12人は含まれなかった。

 その理由について清水社長は「我々の考え方で進めてきた改革プラン、それを実行するための最適な候補者の構成などをすでに進めておりました。望ましい取締役会の規模を考慮すると、これ以上増やすのは適切ではないと判断しました」と説明した。

 だが、北尾氏は4月の会見で、敵対した場合には「徹底的に勝負する。、(フジに)反省の念もなく、まともな良識に対抗しようというならいつでも受けて立つ。(株を)5%ぐらい買うのはわけない」と発言している。清水社長は「北尾さんと敵対するつもりはありません」としたが、双方の対決は避けられそうにない。

 北尾氏と言えば、05年に堀江貴文氏率いるライブドアがフジテレビの大株主だったニッポン放送を買収しようとした際に、ホワイトナイト(敵対買収の防衛者)としてフジテレビの窮地を救った過去がある。会見では「つくづく僕は堀江君に悪いことをしたな、と。僕の20年前の判断は珍しく外れていた」とも語った。

 その堀江氏は自身のユーチューブチャンネルで「外部からやってきて大なたを振るった方が楽だと思うんですけど。清水さんが頑張りたいのか、日枝(久元取締役相談役)さんが頑張って自分の影響を残したいと思っているのか。日枝さんの息はかかってんじゃねーかな、まだ」と推察。6月25日に開催されるFMHの株主総会に向けて「プレッシャーかけましょうね」と呼びかけた。

 もちろん、現在FMHの筆頭株主となっている村上世彰氏の旧村上ファンド系投資会社レノの動きも見逃せない。株主総会はどうなるのだろうか。