フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の定例取締役会が16日、東京・台場の同局で行なわれ清水賢治社長が16日、囲み取材に応じた。

 米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」は新取締役候補にSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら12人を提案していたが、公表された人事案には1人も含まれていなかった。北尾氏は以前に「敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します」と発言。改革が進まなかった場合「場合によっては(フジメディアHDの株式)5%以上買うことも考えられなくはない」とまで言ってのけた。

4月に会見を行ったSBI北尾吉孝氏
4月に会見を行ったSBI北尾吉孝氏

 ダルトン側の提案を受け入れなかったことについて清水社長は「取締役会の候補に入れなかったことで我々は北尾さんと敵対するつもりはありません」と否定。続けて「北尾さんがおっしゃっていることも拝聴いたしました。今までの実績も含めて極めて尊敬すべき方だと思っています。ただ我々としては我々の考え方で進めてきた改革プラン、そしてそれを実行するための最適な候補者の取締役会の構成などをすでに進めておりました。その中では、この取締役会の構成が一番最適であると判断したまでです」と説明した。

 この日の株式市場でフジメディアHD株は前日比62円高(2・15%)の2949・5円で引けた。ダルトン側と決裂したことで、前出北尾氏の「5%買い増し」発言が意識されたという見方もある。

 一方で幻冬舎編集者の箕輪厚介氏は同日、自身のXで「SBI北尾さんは会見の場でフジテレビ株を買い増すつもりがあると言ってしまったので、本当に買い増すと株価操縦?になってしまって買い増せないのではないかという話を聞いたり聞かなかったりしました」と指摘。どちらにせよ、株価は今後も乱高下しそうな雲行きだ。