歌手の森山良子が29日、大阪・関西万博のEXPOナショナルデーホールで行われたジャズイベント「Speaking Jazz presented by the United Nations Pavillion」に出演した。

 このイベントでは、ジャズを通じて国境、世代、言葉の壁を越えた多文化間の対話と調和を体現し、それによって国際対話と結束を呼び掛けることを目指した。森山は大ぶりの花があしらわれた黒のロングドレス姿で登場。観客から大きな拍手で迎えられた。

 1970年の大阪万博に出演歴があり「すごいでしょ。55年前ですから、一体いくつだったのか、みなさん勘定して(数えて)いただければ」と言って笑わせた。

 父がジャズトランぺッターで、小さいころからジャズシンガーになりたかった。ただ「最初に出たレコードが『この広い野原いっぱい』で、『違うんです。これじゃないの~』って言ったら、『アルバムの中でいろんな曲を歌っていいから、まずこれにしましょ』って言われて、大人の力に負けてしまった。私はなぜかフォークシンガーという名のシンガーになりました」と振り返った。

 半世紀以上の時を越えて再び万博の舞台に立ち、衰えぬ歌声でジャズを披露。「夢がかなった」とほほ笑んだ。

 花柄のジャケットにAラインのロングスカートを合わせた姿に衣装チェンジし、再び登場。出演者全員で「What a Wonderful World」を歌唱し、万博の夜を大いに盛り上げた。