◇柴田光(53)群馬支部68期

 2025年後期適用勝率は16日時点で7・40。1991年5月のデビューから間もなく34年にしてキャリアハイの数字を叩き出そうとしている。

 モチベーションは最高峰の舞台への募る思いだ。「SGに行けるように頑張っているだけ。それがだんだん功を奏してきたかなと思います。まだSGに行ったことないんでね」と明かす。

 悲願のSG出場に向けて試行錯誤を繰り返している。その一つがコース取りだ。「いつも通り走っているだけで特に何かを変えたわけではないが、コースを動くようになったね」。枠なり進入が多かったが、近年は積極的なコース取りが目立つ。昨年も6コース発進は6回のみ。今年はここまで1コース28回、2コース29回、3コース15回、4コース15回、5コース4回、6コース0回となっている。

 さらに「SGに出る若い子のレースを見て研究していますよ。それをマネしながら練習している。そうしたら、だんだん数字も良くなってきたし、間違ってなかったかなというのが今の実感。今の若手がすごい頑張っていて賞金王、SGに出ている選手ばかりなのでそういうのも刺激になっている」という。

 群馬支部は昨年、グランプリを制し賞金王&MVPに輝いた毒島誠を筆頭に土屋智則、椎名豊、関浩哉らがSG戦線で奮闘している。年齢を重ねても後輩の活躍を素直に受け入れ、貪欲に吸収しようとしている。

 ここまでSGにこだわる理由は師匠・江口晃生への感謝の気持ちだ。「1回でもSGを走れば恩返しになるかな。だから、メッチャ頑張っています。少しでも恩返しできるように辞めるまでに1回くらいSGで一緒に走りたい。記念は何回かあるんですけど、SGに出られたら最高」と思いの丈を吐露。師匠への感謝の気持ちを伝えるためにもSG出場という結果を追い求める。

 照準は10月の津ダービーだ。「選考勝率がギリギリでもうちょっと足りないんで上げるしかない。選考期間が終わる7月まで歯を食いしばって行こうかと思います」と決意を固めている。

 そして、ここまでのレーサー生活を振り返って胸を張る。「現役中1回も妥協したことはない。それが今のところ大器晩成につながっているんだと思います」。30年以上、コツコツと地道に走ってきたベテランレーサーが、ひたすら大舞台に立つことを目指して努力を惜しまずに走り続ける。

☆しばた・ひかる 1971年12月6日生まれ。群馬支部の68期生。群馬県出身。1991年5月に桐生でデビュー。同年10月に多摩川で初勝利。1996年9月の児島で初優勝。通算31V。同期に高橋勲、山一鉄也、中嶋誠一郎、松本勝也さんら。