ボクシングのWBOアジアパシフィック・バンタム級王者・那須川天心(26=帝拳)の強化策を巡り、元世界王者が持論を展開した。那須川は2月の試合で元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝ち。一方で、ファンや専門家の間からは〝大差判定〟への異論や、那須川のパンチ力不足を指摘する声が上がっている。

 そうした中、元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏(64)がYouTube「トカちゃんねる」で那須川の前戦について言及。「天心君は打ち合うことを覚えた。これは、ものすごくプラス。今までは足を使ってパンチを外してましたけど、今度は違う。打ち合いもできる。もっと重心をかけた打ち方をすれば、これは強くなりますよ。KOしていくチャンピオンになりたいという意思だと思う」と指摘した。

レジェンドの渡嘉敷勝男氏
レジェンドの渡嘉敷勝男氏

 一方で「(ボクシング界では)今まで〝かませ犬〟というのがあって、これが(選手を)強くする作戦の一つだった。ステップ(アップ)するには倒すコツを覚えなきゃいけない。今まで強いチャンピオンたちもみんな、弱い選手、自分より格下の選手を倒しながら、倒すコツ、勝つコツを覚えて上がってきた。天心君の場合は強い、無敗の選手たちとか、今回も前世界チャンピオンとやっている。どこかでね、かませ犬を入れないと無理ですよ。こんな天才を、もったいない」と持論を展開する。

 その上で「(那須川は)井上チャンピオン、中谷チャンピオンとレベルが違い過ぎると言われている。でも、私はそのレベルと並ぶぐらいのすごい才能を持っていると言っている。もう少し、倒すコツを覚えさせていけば、なりますよ。だから、かませ犬も必要。まずは倒すコツを拳に覚えさせる。インパクトのある打ち方を覚えさせたら、もっと強くなりますよ。井上チャンピオン、中谷チャンピオンに並ぶぐらいになると思います。私、太鼓判を押します」と力説した。