人気声優の堀川りょう(67)が今年で声優デビュー40周年を迎えた。これまで「聖闘士星矢」「銀河英雄伝説」「名探偵コナン」など数々の有名作品に出演してきたが、中でも存在感を発揮したのが世界的人気を誇るアニメ「ドラゴンボール」のベジータ役だ。その影響力は絶大で、ドバイの王族から“熱烈すぎる歓迎”を受けたこともあるという――。
堀川のキャリアの始まりは子役の俳優だった。当時は撮影所に「テーマパークに遊びに行く感覚」で向かっていたようで、盗んだ小道具の刃物を懐に忍ばせてセットを練り歩く「ヤバいガキ」だったという。ただ、楽しんで撮影に取り組む様子がスタッフや共演者に評価され、現場に呼ばれるようになった。そして俳優として経験を積んでいき、やがて声の仕事にも挑戦するようになっていく。
「そこからは本当にあっという間だったね。30年後、40年後にこうなっているということは考えてなかったの。今目の前にあることを一つひとつ片付けていく。結局その連続というか。何が起こるかわからないもん。人生なんて」
声優未経験からの“大抜てき”となった1984年のデビュー作「夢戦士ウイングマン」をきっかけに「聖闘士星矢」「銀河英雄伝説」などの大作に出演。そして出会ったのが「ドラゴンボール」のベジータ役だ。
当時のドラゴンボールは、1か月単位で敵キャラクターが変わっていくスパンだったため「ベジータが強いのは分かってたのよ。でもどうせ4週で消えるんだろうなって(笑い)」と今の人気ぶりは全く想像していなかったという。
「まぁどうせ消えるなら、『この野郎!』っていうようなチンピラ役はやめようと決めたんです。本にはそう書いてあるんだけど、俺はやったもん勝ちだと思って『貴様!』って。そしたらどんどん人気になっちゃって、4週でも消えないから、あれぇ?って(笑い)」
その後もベジータの人気はとどまるところを知らず、今や海外での知名度もすさまじい。一昨年にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを訪れた際には、とある王族から「あなたの声を小さな頃から聞いていました! 私どもはすべてのパワーを使ってあなたをお守りします、ブラザー!」という熱烈すぎる歓迎を受けたこともあった。
そんなレジェンドが声優デビュー40年を記念した自伝本「貴様ら!」を20日に発売した。自身の活動を振り返ってみると、やはりファンには感謝してもしきれない。
「一番ありがたいと思うのは世代を超えた応援です。若い頃に(出演作を)見ていた方が、家庭を持って子供ができたらその子供が見る。下手したらその子供の子供、孫も見る…みたいな。ジェネレーションを超えて伝播していくってのはすごくありがたいことだと思うな。必要とされてなんぼですから」
現在67歳だが、応援してくれるファンがいる限り引退はしない。
「辞める時は死ぬ時だね。まあ、ずうずうしいからあの世でやってると思うけど(笑い)」
名声優の活躍はまだまだ続きそうだ。
☆ほりかわ・りょう 1958年2月1日生まれ。大阪府出身。幼少期から子役として活動し、84年「夢戦士ウイングマン」で声優デビュー。代表作に「名探偵コナン」服部平次役、「ドラゴンボール」ベジータ役、「銀河英雄伝説」ラインハルト役など。












