吉本興業の芸人らがオンラインカジノで賭博したとして警視庁の任意聴取を受けた騒動の余波が広がっている。他の芸人たちは任意聴取で自身の名前を挙げられなかったかと戦々恐々。楽屋では疑心暗鬼になって〝カネトーク〟が消えたという。

 一連の騒動の発端は5日、「ダイタク」吉本大(40)と「9番街レトロ」なかむら★しゅん(31)がオンラインカジノサイトで賭博した疑いがあるとして警視庁の任意聴取を受けたと報じられたことだった。

 14日には2023、24年のMー1グランプリを連覇した「令和ロマン」高比良くるま(30)と「とろサーモン」久保田かずのぶ(45)も同様に任意聴取を受けたと伝えられた。くるまは過去にオンラインカジノで賭博したことを認めて謝罪し、19日にXで当面の間、活動自粛すると発表。久保田は21日放送のラジオ番組で「(任意聴取に)関与していないと否定した」と説明した。

 吉本は調査中。警視庁は立件の可否を含めて慎重に調べている。

 実名を報じられた4人はいずれも吉本芸人だ。他の芸人たちは戦々恐々としているという。お笑い関係者の話。

「くるまさんを含め10人ほどの芸人が任意聴取を受けたとされています。彼らが聴取に対し、『あの人もやっていた』と実名を謳って(明かして)いなかったかと他の芸人たちはビクビクしているようです」

 芸人たちがテレビ番組などの出演前に待機する楽屋では、異変が起きている。

「仕事先の楽屋で芸人たちの話題といえば、ほとんどカネの話。ちょっと危なそうな投資も含めて、さまざまなカネの話で盛り上がっていたけど、オンラインカジノ騒動の影響で皆、その手の話をしなくなった。事務所の調査などで『○○がこんな話をしていた』とチクられるかもしれないと疑心暗鬼になっているからです。吉本芸人以外の芸人たちもピリピリしていて、営業先で何を話したらいいのか分からず、楽屋で〝お通夜状態〟のケースもある」(別のお笑い関係者)

 オンラインカジノ騒動は芸能界全体に飛び火する可能性がある。吉本以外にも所属タレントに独自調査をしている事務所もあれば、改めてコンプライアンス研修を徹底している事務所もあるという。

 スポーツ界では、21年東京五輪の卓球男子団体で銅メダルを獲得するなどした丹羽孝希が20日、オンラインカジノサイトで賭博したとして、千葉区検に賭博罪で略式起訴された。丹羽は同日、千葉簡裁から罰金10万円の略式命令を受けて納付した。騒動は広がるばかりだ。