【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。元メジャーリーガーのイチローさんが9月に高校女子選抜と試合を行い、大きな話題となりましたね。イチローさん率いる野球チーム「KOBE CHIBEN」と女子高生たちの対決は4年連続。イチローさんのチームには松井秀喜さんも参加して大きな盛り上がりを見せ、高校野球・女子野球の発展・継承に大きな役割を果たしています。引退後も競技のために動き続けるイチローさんの偉大さをひしひしと感じますね。
さて、今週はそんなイチローさんの姿に関連し、時代劇の発展・継承を願う人々が作り出した今大注目の映画「侍タイムスリッパー」(8月に公開)を紹介します。
今作は、自主製作ながら口コミでその面白さが広まり、1館だった上映館数が今や140館近くにまで膨れ上がった話題作。幕末の会津藩士・高坂新左衛門が現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、磨き上げた剣の腕で撮影所の「切られ役」として第2の人生に奮闘する姿を描くコメディーです。
低予算の自主製作映画なんですが、実は今作には東映京都撮影所が全面協力しているんですよ。そこには、上映館も当初1館で全然お金にはならないけど、面白い作品だから手伝うよっていう、撮影所側の熱い思いがあったんですよね。本来の撮影所での撮影費用の10分の1ほどという金額で映画を完成させたそうですから、まさに手弁当ですよね。
だからこそ、この映画の最大のポイントは日本映画・時代劇に対する愛とリスペクトだと言えます。実は撮影所も今本当に厳しい状況なんですよね。かつては水戸黄門だったり、暴れん坊将軍だったりと時代劇は大人気のジャンルでしたが、今ではだいぶ少なくなりましたから。新作が撮られないと、美術技術の継承や撮影所の稼働も難しい。そんな中で手を貸してくれた撮影所に報いるじゃないですけど、業界の厳しい現状にエールを送るような作品に仕上がっていると感じました。
今回の試合や野球部への訪問など、野球というスポーツの発展・継承のためにイチローさんはさまざまな取り組みを行っていますよね。決してお金にはなりませんが、だからこそ伝わってくるものがあると思います。「侍タイムスリッパー」に東映京都撮影所が全面協力した理由・意義・熱意を、ぜひ直接スクリーンで見て感じてほしいです。












