18日放送されたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」に、ヒロインの歌手スズ子(趣里)のキャリアに影響を与える若手歌手・水城アユミ(吉柳咲良)が登場し、スズ子と顔を合わせた。
時代は昭和31(1956)年秋、「東京ブギウギ」の大ヒットから9年が経過していた。「これからは水城アユミの時代 福来スズ子のブギはもう終わり」と書かれた雑誌記事にマネジャーの柴本(三浦獠太)は憤りを隠せない。さらに「丸の内テレビジョン」プロデューサーから年末恒例の「男女歌合戦」にトリで出演することを確約されたが、「トリ前に水城アユミを持ってきていいですか」と打診され、冷静なスズ子の隣で柴本はまたも「10年早い」と激怒した。
男女歌合戦はNHK紅白歌合戦がモデルだとみられる。劇中、水城のトリ前を発案したディレクターは新旧対決を打ち出し、スズ子に「天狗になった若手の鼻をベテランがへし折る」「バッキバキに折ってくれちゃっていい」などとあおりまくった。
NHKホームページにある「紅白歌合戦ヒストリー」に、57年の第8回について「笠置シヅ子から美空ひばりへ。新旧交代の大みそか。」とのタイトルがつけられている。「ブギの女王」笠置はスズ子のモデル。この年の紅白は、前年に紅組のトリだった笠置の姿はなく、出場2回目のひばりが代わりに大役を任された。当時、出場4回、43歳の笠置に対し、ひばりは20歳。スズ子のライバルかつ理解者・茨田りつ子のモデルの「ブルースの女王」淡谷のり子も4回目の出場で笠置に並んでいた。
ひばりは54年の第5回で初出場を果たしているが、笠置のトリ前の経験はない。ただ、新旧交代の流れから水城とは重なって見える。また、水城はスズ子が大阪の梅丸少女歌劇団にいた当時の大先輩で若くして世を去った大和(蒼井優)の娘という設定で脚色されてもいる。
29日の物語最終回に向けて佳境を迎えるドラマは、NHKの〝紅白正史〟にも記された昭和歌謡史の節目を描く。












