2月16日に公開された映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」(東宝)が大ヒットしている。興行収入はすでに50億円を突破しており、昨年のNо.1映画「THE FIRST SLAM DUNK」超えも視界に入っている。その裏には直前のアクシデントを乗り越えたスタッフの苦労があったという。

「ハイキュー!!」は漫画家の古舘春一氏によるバレーボールを通じて高校生の青春を描く人気漫画。2014年から放送されたアニメの続編という位置付けで映画化され、今作は2部作の1作目となる。

 興行通信社が4日に発表したデータによると、累計動員数359万人、興行収入51億円を突破した。公開から半月ほどしかたっていないにもかかわらず、2023年の映画興行収入ランキングに当てはめてもトップ5に肉薄する数字をたたき出している。

 まだまだ勢いは衰えておらず、ファンの間では昨年興行収入1位だった「THE FIRST SLAM DUNK」超えにも期待がかかっている。

「『スラダン』は22年12月から23年8月までロングランヒットとなり、昨年の興行収入は約158億円という数字でトップになりました。実は公開から10日間の〝初速〟では『ハイキュー!!』が10億円ほど上回っています。ファンの多い『ハイキュー!!』であれば『スラダン』同様にロングランヒットとなるでしょうし、記録越えも十分に狙えるでしょう」(映画関係者)

 現在進行形で大ヒット中の同作だが、裏では直前までバタバタだった。

「本来であれば、もう少し余裕を持って完パケ(映像作品の編集やチェックが完了した状態)を納品するスケジュールだったはずが、音楽関係で問題が起きて公開1か月前に最終チェックが通ってない状態だったんです。担当の音響スタッフは『今日も徹夜だよ…』と悲鳴をあげていました。ただ、締め切りが迫った状況下でも制作陣は妥協せずにクオリティーを追求。なんとかギリギリのタイミングで納品することができました」(同)

 とことん追求したのが実を結び、公開後は〝音〟に注目するファンが続出。実際に、先月行われた舞台あいさつでは、ファンから届けられた「IMAXで見たけどキャラクターのスパイクの音がすごい!」といったコメントに「東峰旭」役を演じた声優・細谷佳正が「音の演出が素晴らしかった」と同調するシーンもあった。

 全スタッフ一丸となって作り上げたからこそ、ヒットにつながった。