世界的指揮者の小澤征爾さんが6日に心不全で死去していたことが9日、分かった。88歳だった。葬儀はすでに近親者で営み、後日、お別れの会を検討しているという。
小澤さんは桐朋学園中3年時に、指揮者の齊藤秀夫氏に弟子入り。桐朋短大を卒業後に渡欧し1959年、フランスのブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。その後、名指揮者のカラヤン氏に師事した。指揮者で作曲家のバーンスタイン氏に招かれ、米ニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者に就いた。
73年にボストン交響楽団で東洋人初の音楽監督に就任。オペラの名門、ウィーン国立歌劇場でも2002年から10年まで音楽監督を務めるなど「世界のオザワ」として知られた。
病気と闘うことも多かった。10年に食道がんと診断され、食道全摘出手術を受けた。当時、都内で記者会見し、病状を説明。小澤さんは「毎年末に受けている人間ドックで食道がんが見つかりました。飲んだり食べたりしても大丈夫で、検査しなくては分からなかった。皆さんにも人間ドックをお勧めします」と話していた。この会見は本人が自身の口で説明したいと希望して行われていた。
また、米メジャーのレッドソックスファンでもあり、13年に本拠地フェンウェイ・パークでワールドシリーズ開幕戦を観戦していた。当時、「今の2人(当時所属していた上原浩治氏と田沢純一)の活躍は信じられないですね。(今季フェンウェイ・パークで)なんで前の方で試合を見ないんだって、ある人から言われてね。どうやらタザワの父親だと思われていたみたいで(笑い)。2人はすごいよね。技術もあるんだろうけど、精神力がね。今日はどうしても勝ってもらわないと困るよね」と日本人選手にエールを送っていた。
長女の征良氏はエッセイスト、長男の征悦(ゆきよし)は俳優としてそれぞれ活躍している。












