人気アイドルグループ「乃木坂46」の3代目キャプテン・梅澤美波(27)が21日、東京ドームで卒業コンサートを開催した。この日をもって、9年8か月在籍したグループを卒業した。

 19日から始まった東京ドーム3days公演のファイナル。グループの結成14周年を祝う「バースデーライブ」でもあるステージで、キャプテンとして歴史を背負ってきた梅澤は「私にとってのラストステージ、今日は乃木坂人生のすべてをぶつけます! 皆さん、受け取ってください!」と宣言。気球に乗ってオープニング曲「他人のそら似」を歌唱する梅澤の目には、早くも光るものが輝いていた。

 2016年9月に3期生として加入。類いまれなるグループ愛で信頼を獲得し、21年に初代副キャプテン、23年には3代目キャプテンに就任した。この日のステージで発した「いつの時代の乃木坂46も心から大好きです」という言葉通り、ラストステージでは〝乃木坂愛〟が凝縮された全29曲を熱唱した。

 アンコールでは、シックな黒のドレス姿で登場。ファンに支えられながらメンバーとして生きた人生を振り返り、「乃木坂が好きで、乃木坂で生きられた自分が幸せだった」と回顧した。一方で、愛が深いゆえに苦悩した過去も告白。キャプテン就任当初は、MCなどで率先して発言する立場となり、自身のパフォーマンスに集中できない時期もあったという。それでも「大丈夫!」と自らを奮い立たせ、メンバーから力をもらいながら壁を克服。偉大な先輩たちが築き上げてきたグループを守りたい一心で走り続けてきた。

 卒業を決断するきっかけにもなった、頼もしい後輩たちの成長。梅澤は「今の後輩たちなら大丈夫! 乃木坂は最強だから大丈夫!」と力強くエール。そして、自分自身に言い聞かせるように「私、乃木坂を守れたと思います。私に任された役目は100%全うできましたと語ると、その表情には涙とともに晴れやかな笑顔が浮かんだ。

 東京ドーム3days公演は、3日間で計14万人を動員。グループの原点であるデビューシングル「ぐるぐるカーテン」から、今年4月にリリースされた最新の42枚目シングル「最後に階段を駆け上がったのはいつだ?」まで、新旧の楽曲を織り交ぜた至高のセットリストでファンを魅了した。

卒コンを行った梅澤美波(Ⓒ乃木坂46LLC)
卒コンを行った梅澤美波(Ⓒ乃木坂46LLC)

 グループは今年、梅澤との別れを経験しつつも、昨年加入した6期生11人を迎え、本格的な変革期を切り開く。6月からは「真夏の全国ツアー」がスタート。昨年を上回る全国8都市18公演の大規模ツアーとなり、聖地・明治神宮野球場での4days公演でファイナルを迎える予定だ。梅澤から20日にバトンを受け継ぎ、4代目キャプテンに就任した菅原咲月のもと、新生・乃木坂46はこれからもさらなる坂道を駆け上がる。