歌舞伎俳優の市川猿之助(48)が、両親への自殺ほう助の罪に問われた事件で、東京地裁は11月に懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。
5月に父・市川段四郎さん、母・延子さんと東京・目黒区内の自宅で一家心中を図った事件は、歌舞伎界に衝撃を与えたが、猿之助は今をどう過ごし、これからどう生きようとしているのか。
梨園関係者によると、8月頃から事件の現場となった自宅に戻っており、現在も静かに過ごし、延子さんの妹にあたる叔母や弟子らが身の回りを世話をしているという。
10月20日の初公判では、自身の職業について「歌舞伎俳優」と答え「歌舞伎で償っていきたい」との供述調書も読み上げられたが…。
「芸能界での仕事の窓口となっていた芸能事務所は契約解除となった。猿之助後援会も解散となり、会費の返金がスタートしている。執行猶予期間中に復帰のめどを考えられる状況ではないが、猿之助は働かなければいけない」(前出の梨園関係者)
その理由は、賠償責任を含めた〝金銭問題〟だ。出演していた映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」が公開延期となり、歌舞伎公演も中止に追い込まれた。
自身の世話をする弟子の生活費も工面しなければならず、趣味で集めた骨董品などの私財を処分する必要性に迫られているという。
歌舞伎興行を主催する松竹は猿之助の復帰について現時点で「白紙」を強調。とはいえ、歌舞伎界を取り巻く環境を考慮すれば、猿之助の存在は欠かすことができない。
「コロナ禍の影響で集客が大幅に減り、松竹の歌舞伎部門は赤字が続いている。現在も集客は戻り切ってはいない。猿之助さんは役者としてだけでなく、舞台の演出や企画、プロデュース、新作歌舞伎も手がけ、いずれも手腕は一流だった。復帰を期待する歌舞伎ファンも多い」(同)
まずは裏方として「澤瀉屋(おもだかや)」を率いる市川中車(香川照之)の息子で、〝次世代スター〟と目される市川團子の育成に関わり、その後舞台演出などを経て、自身の役者復帰という道筋が現実的だという。
執行猶予5年という月日は長いが、猿之助は多大な迷惑をかけた歌舞伎界に貢献することで、罪を償うしかないようだ。












