◇峰竜太(38)佐賀支部95期
ボートレース住之江のSG「第38回グランプリ」が19日に開幕する。2023年ボートレース界の総決算。頂点を目指してベスト18が激突する。焦点の一つは最強レーサー峰竜太の復活劇が最高の形で〝終幕〟を迎えるのか――。カウントダウンコラム「テッペンの景色」最終回は、その峰竜太が登場。グランプリを前にした心境、意気込み、そして自信を独特の言葉で表現した。
SG復帰戦となる10月の蒲郡ダービーで劇的Vを決めるなど今年19優出9V。堂々の賞金ランク1位でグランプリに帰ってきた。「さすがに想定以上ですね。ダービーまでSGを走っていなかったし〝グランプリに行けたらいいな〟くらいだった」と峰自身も驚く復活劇だ。
賞金ランクを一気に上げた蒲郡ダービーVだが、SG復帰戦を前にして不安がなかったわけではない。「正直、実力不足だと思っていた。スキルも落ちていたし、GⅠでしか実戦がなかった。プレッシャーとの向き合い方も足りないなと思っていた」とダービー前の心境を振り返る。
2021年12月の住之江グランプリを最後に、1年10か月もSG戦線から離れていることで大きく下がった〝SG経験値〟。そのハンデを払拭してのVだけにグランプリへの期待も高まる。
2年前のグランプリでは、優勝戦1号艇を手に入れながらも1Mでターンマークに接触し、転覆(妨害失格)。後続3艇も転覆し、売り上げ42億円のうち41億円が返還となった。
その〝因縁〟の舞台に再び立つ。「住之江を走る時は思いますね。取り返すしかない。迷惑をかけてしまった分を…。それに、あの時は取れたタイトルだったので、今度は逃したくないという思いもあります」と特別な思いを胸に臨む。
蒲郡ダービーで自ら〝峰竜太復活への道〟というドラマを一気に盛り上げた。ここで因縁もある住之江グランプリを制することになれば最高の結末となる。
「やっぱり優勝を期待されていると思う。優勝できたら自分の人生のドラマですね。できないかもしれない。みんなが思い描いた感動の物語にならないかもしれないけど、チャンスがあれば取りたい」と言葉にも熱が入る。
そして、こう続ける。「結局、物語というのは最後、良くならないと面白くない。ここでさぼっちゃうと、ただの失敗談になっちゃう。自分の経験と実績で取り返すしかない。感動を生んで、やっぱり峰はすごかったな、と…。自分でやるしかない。物語の終幕として自分の力で取りたい」
スーパースターが最高の結末へ向けて全身全霊で戦う。












