日本漢字能力検定協会は12日、2023年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「税」に決まったと発表した。惜しくも〝2冠〟を逃したのが、プロ野球で38年ぶりに日本一となった阪神タイガースだ。

 税が選ばれた理由は増税議論が行われたことに加え、所得税などの定額減税が話題に上ったほか、インボイス制度の導入やふるさと納税のルールの厳格化などによる。

 発表前に期待が膨らんでいたのは阪神関連の漢字だ。今年のユーキャン新語・流行語大賞に「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。03年のリーグ戦優勝時も「虎」が選出されているとあって、今年の漢字でも「虎」が選ばれれば、〝2冠〟達成と期待されたが、結果は4位に終わった。

 漢字を揮毫した京都・清水寺での森清範貫主は幼少時から阪神ファンだと明かしたうえで「今、聞きましたら第4位ということで日本一にはできませんでした。しかし関西では、虎、虎、虎ということで」と選出されなかったものの満足げ。

「私も方々、お話に行くんですけど、名古屋から東はやっぱり『虎』あきまへんな。『アレ』って言っても『なんやそれは』って、もんでございますけど、関西はやっぱり『虎』やと思います」と吐露していた。

 キャスターの辛坊治郎氏は、ニッポン放送のラジオ番組「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」で、投票結果に着目。「税」が5976票だったのに対し、「虎」は4674票で、1302票差。さらに5位に「勝」、6位の「球」も野球関連だったことで、「阪神ファンが一丸となって『虎』に入れたら、間違いなく『虎』だったんだけど。タイガースファンの組織票が分散した」と分析した。

 阪神もオリックスも好きで野球場に足を運ぶという2point5女子プロレス所属のフライングペンギンは「私は『虎』であってほしかったです。今年の漢字としてこれからたくさん目にして行くのが『税』という文字よりも、『虎』の方が楽しかった思い出ですよね」と話せば、大阪市内ですし屋「銀鱗」を営む阪神ファンの稲垣段さんは「流行語に『アレ』がなったので、『虎』でもあり得たかもですね。でも、なったらなったで不正投票がとか言われそうですね。知らんけど」と笑っていた。