12日のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」第52話で、ヒロインのスズ子(趣里)と出会った学生「坊ちゃん」の正体が「村山興業」御曹司の村山愛助(水上恒司)であることが明かされた。

 一時は泥棒扱いされた愛助に対し、身元が分かるとスズ子一座の見る目は一変。村山興業は吉本興業がモデルで、愛助はスズ子のモチーフとなっている歌手笠置シヅ子と短い恋を燃え上がらせた吉本穎右がモデルだとされる。
 
 愛助に「お母様は? いつもトミさんには感謝しております」と周囲から声がかけられる場面があったが、母親トミは創業者吉本せいにあたるとみられる。せいは2017年度後期の連続テレビ小説「わろてんか」のヒロイン・藤岡てん(葵わかな)のモデルだった。

 愛助役の水上はドラマ終了直後の同局「あさイチ」に生出演。キャスターの博多華丸、大吉は吉本所属で、いわば愛助は事務所大先輩の一族ということになる。フィクションとリアルの交錯に、大吉は「お坊ちゃま、お待ちしておりました」と出迎え、華丸も恐縮した様子で「知らず知らずで失礼しました」。2人とも丁重に何度も頭を下げた。

 大吉は「お金盗んだんじゃないかって言った、あの小夜(富田望生)という女、我々が懲らしめてやります」と言い、再び華丸とペコリ。「悪い子じゃないんで…」と水上は苦笑していた。「創業者の息子ですから」との大吉の気遣いには「やめてください」。一方、華丸は「いま知ったので驚きましたよ」と物語の背景を実感していた。

 スズ子と愛助の出会いは戦中の1943(昭和18)年。笠置と穎右も同様で、穎右は47年に若くして病死し、間もなく笠置は亡き夫との間にもうけた娘を生んだ。ドラマはこれをどこまで描くのか…。