頂上決戦は実現するのか。大相撲九州場所は大関霧島(27=陸奥)が13勝2敗の成績で2度目の優勝を達成。来年1月の初場所では綱とりに初挑戦する。一方で注目が集まるのが、横綱照ノ富士(31=伊勢ヶ浜)の動向だ。九州場所も持病の腰痛の影響で全休。今年6場所のうち、皆勤したのは8度目の優勝を果たした夏場所のみと苦しい状況が続いている。

 横綱審議委員会(横審)の山内昌之委員長(東大名誉教授)は27日に開かれた定例会合後の会見で「照ノ富士は来年の初場所でぜひ姿を見せてほしいというのが横審の一致した見方。もし欠場ということになれば大変残念。その時点で、横審として改めてコメントなどを出す」との方針を表明。これまでは「見守る」と寛大な態度を貫いてきたが、事実上の〝出場勧告〟へとかじを切った。

 山内委員長は横綱が再び休場した場合、横審として「激励」「注意」などの決議を行うかについては「まだ決めていない。初場所を見て」と現時点では態度を保留。ただ、横審による今回の勧告は照ノ富士の出場の判断に少なからず影響を及ぼす可能性もある。横綱が復帰に踏み切れば、綱とりに挑む霧島にとっても無縁ではない。

 山内委員長は九州場所の霧島について「堂々たる優勝」と称賛する一方で、来場所の綱とりには「照ノ富士が土俵に立つか、そうでないかでは違う。横綱が戻ってきて、どういう成績と相撲で場所を終えるか。(それを踏まえて)霧島の結果を見てみたい」との見解を示した。

 霧島が照ノ富士を倒せば「新旧交代」を鮮明に印象づけ、逆に照ノ富士が霧島に格の違いを見せれば〝逆風〟を吹き飛ばすことになりそうだが…。果たして、どうなるか。