ジャーナリストの青木理氏が24日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」に出演。五輪の招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に贈答品を渡すため、内閣官房報償費(機密費)を使ったと語った馳浩・石川県知事についてコメントした。
馳氏は17日に都内で講演した際、IOC委員の選手時代の写真をまとめたアルバムを官房機密費で作り贈呈したとし「1冊20万円する」などと話した。
IOCは倫理規定で委員への贈り物を禁じている。馳氏は22日の記者会見で自身の発言について「全面撤回しているので、五輪招致に関して今後一切発言することはない」と述べた。
一方、22日の衆院予算委員会で立憲民主党の山岡達丸議員は、馳氏が2013年4月1日に自身のブログ「はせ日記」で、当時の自民党五輪招致推進本部長として「想いでアルバム作戦」と称して経緯を詳しく記録していたことを取り上げて追及している。
馳氏は会見でブログの内容を「事実だ」と認めたが、報道陣から詳細についての質問を受けると「五輪招致に関しては今後一切話さない」と何度も同じ発言を繰り返して具体的な説明を行っていない。
青木氏はブログなどを踏まえ、馳氏の疑惑については「どう考えても、事実だったということでしょう」とバッサリ。
その上で一般的な〝発言撤回〟について「いわゆる公人に類する人たちが、失言とか暴言とか、あるいは差別的な発言をしたときに、それを撤回させて謝罪とか反省の意を表明してもらうっていうのは、少なからず意味がある。そういう発言しちゃいけないんだという教訓が広く社会の中で共有されるから」と定義した。
一方で馳氏の〝発言撤回〟については「言っちゃいけないことを言っちゃったと。ただし言っちゃいけないのは誰にとって言っちゃいけないことだったのかといえば、招致をした自民党であるとか、あの当時の安倍政権であるとかの内幕をバラしちゃった。そっちにとって都合の悪いことだから、撤回をするっていうこと」と前者とは意味合いが大きく違うと語った。
続けて「われわれこの言葉からとるべきは、ブログの話も含めて、おそらくこれ事実なんでしょうということを考えると、ちょっと皮肉を込めて言えば、『馳さんありがとうございます』と。『内幕をバラしていただいて、ありがとうございます』というふうに受け止めて」と厳しく指摘。
さらに「結局カネと嘘にまみれていたのが、東京五輪の招致の全容であり、そのおまけっていうニュースにしてはちょっと重大すぎる。官房機密費まで含まれてますからね。重大すぎるけれども、この件を見ていて、やっぱり馳さんの話は『なるほど、ありがとうございます。告発していただいて』『ようやくこれでまた東京五輪ってものが何だったのか、一つの真相が明らかになりました』っていう形で受け止めるべき発言なんだろうなというふうに思う」と分析していた。












