実力は本物だ。大相撲九州場所12日目(23日、福岡国際センター)、幕内熱海富士(21=伊勢ヶ浜)が大関豊昇龍(24=立浪)を突き落として10勝目(2敗)。大関霧島(陸奥)とともに優勝争いの首位を守った。大関戦初白星に「勝ってうれしいのが一番」と笑顔。初めて経験する結びにも「先場所も千秋楽の決定戦で取ってるんで。遅い出番? そのほうが、ゆっくりできるんでうれしい」と言い切った。
9月の秋場所では千秋楽の決定戦まで優勝を争い、一躍注目を集めた。2場所連続のV争いで改めて実力を証明。期待度の大きさは、今場所での日本相撲協会幹部の発言にも表れている。八角理事長(元横綱北勝海)は「力をつけたなという印象。先場所よりもどっしりしている。自分がこうやれば勝てるという自信をつけている。若いから伸びるときは伸びる。来年はとにかく三役に上がることだ」と絶賛する。
審判部副部長の浅香山親方(元大関魁皇)も「間違いなく力をつけている。先場所、今場所と前に攻める相撲。相手を見て押せる、寄れるというのは強いですよ」と高評価を下している。今場所で初優勝を果たせば、初土俵から所要19場所は史上最速(年6場所制以降、付け出しを除く)。一気に新三役の地位も見えてくる。
その熱海富士は残り3日間へ向けて「一番一番、頑張れればいいです」と目の前の相撲に集中する構え。21歳の若武者が、いよいよ大ブレークを果たすのか。












