タレント・にしおかすみこ(48)が9日、都内で行われた「人生100年時代の物語大賞」授賞式のプレゼンターを務め、認知症の母らとの実家生活を明かした。

 自己紹介は自虐的だった。「アタシ4人家族で、母が認知症で、姉がダウン症で、父が酔っぱらいで、私が一発屋で、日々バタバタというかジタバタしながら、お金もあんまりない中、頑張って生活してるんですけど…」

 3年前に実家へ戻ると、居間はゴミ屋敷のようになっていた。その中の座椅子に座る母は「頭かち割って死んでやる」が口癖。「『死ぬ』とかいう言葉を使うような母じゃなかったのでビックリもしたし、心配もした」という。

 それが今は激変。「ムラはありますけど『死ぬ』って言葉は使わなくなったし、2人で朝ご飯一緒に食べるんですけど、結構どうでもいいことでケタケタ笑うようになったんですよ。で、母が笑うと私もうれしいし、なんかこう〝実家に戻って良かったかな〟って思えたりもするんですね」

 同賞は、高齢者施設の入所者が地元サッカークラブの応援を通して元気になる「Be supporters!」活動の一環。全国の施設職員から集めた、老人とサッカーにまつわる感動物語から5つが選ばれこの日、表彰された。

 そんな物語に触れ、にしおかには自分の家では「ちょっと足らない」と痛感したことがある。

「ウチの母は、アタシが仕事に出てるときは1人でテレビを見てるんですよ。でも『Beサポ!』だと、みんなでテレビを見て、サッカーっていう共通の話題で(中略)みんなで声を重ねて、気持ちを共有、共鳴させれるってことが、すごい大切だなって思ったんですよ。日々暮らしてるときれいごとばっかりじゃないんですけど、母とちっちゃいときめき探しをしながら、生活しようかな~って思ったのが感想です」

 人生100年時代の幸せとは何か聞かれ、にしおかがフリップに書いたのは「自分ファースト」。そのワケを本人は次のように説明した。

「私48歳なんですけど、今も毎日ジタバタしてますし、皆さんは知らないと思うんですけど、2007年ぐらいのSMキャラの一発屋なんですよ。あの~、キャラでずっとブレてきて、48年間ブレてきたのに、〝人生100年であと50年以上ブレるの?〟と思ったら、なんかもう気が遠くなるんですよね。で、そう思った時に〝だからこそ、自分を病んじゃったらもう終わりだ〟と思って。だから自分を一番大切にして、大好きでいて元気でいることが、私は大事なんじゃないかなって思うんですよ」

 最後は、受賞した施設職員らに「介護を必要とされる方々も、見守る方々も、とにかく自分を大事に。じゃないと周りの方々も幸せにできないとアタシは思ってるので、元気でいていただきたいなぁと思います」とエールを送った。