格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 7」(4日、アゼルバイジャン・バクー)で、常識外の〝下からのパウンド〟でヴガール・ケラモフ(31=アゼルバイジャン)を失神させ、RIZINフェザー級王座を奪取した鈴木千裕(24)が喜びを語った。
1ラウンド序盤に強烈な片足タックルを受けるも下から蹴り上げ、さらに下からパンチとヒジを叩き込んでケラモフを失神させて王座を奪取。前戦7月のベラトールフェザー級王者パトリシオ・ピットブル(ブラジル)相手の1RKO勝ちに続き、世界を驚かせた鈴木は「やっと夢を一つかなえることができた。キックボクシングチャンピオン、MMAチャンピオンの2つを取ることに意味があるので。すっごくうれしいですね」と笑顔を見せる。
仰天の結末について説明を求められると、ケラモフが前戦の朝倉未来戦で見せたテークダウンからのパウンドを今回も仕掛けてくると予想していたという。実際にその通りになったが、そこに三角絞めを狙うフェイントを合わせて相手の動きを制御した。鈴木は「実際に狙ってはいないけど三角を取る振りをすると(ケラモフは)それがイヤで上体、上げてくるんで。その上からパウンド打ってくるので、その瞬間に蹴り上げを合わせました。そこが当たったところにラッシュでKOですね」としてやったりの表情を見せた。
この動きは作戦だったのか問われると「一切、作戦には入っていなくて。僕は戦いながら答えを見つけるので。『1Rで5回チャンスをつくる』って言っていて、そのチャンスが来たので狙っただけですね」と明かした。
王者として今後の展望を問われると「子供たちに未来を見せたいです。今の日本の格闘技は不良の人やヤンキーの人たちが輝く舞台になっちゃって、質を下げちゃっているんですよね。本物が格闘技をして、遊びを断ち切っている人が報われる格闘技を作りたいです」と力強く宣言。
しかし、自身も未経験だったという〝下からのパウンド〟で右の拳を負傷したといい、包帯を巻いた拳を見つめて「下から殴ったことなかったので親指が骨に直で当たっちゃったんで、ヒビかな…多分。東京に帰ったら病院で見てもらいます。チャンピオンになれるなら骨折れてもいいです。チャンピオンになれるなら、骨の1本や2本持っていけって感じです」と苦笑い。
9月に前王者クレベル・コイケに勝った金原正徳との対戦が大みそかの「RIZIN.45」にも期待されるが、実現は回復次第だとして「まだ分かんないですね。拳が。まだ検査してないんで。間に合うかな…」としつつも、早期実現に意欲を見せた。












