ガーシーの命運を握るのはやはり俳優の綾野剛なのか――。著名人らを常習的脅迫、名誉毀損した罪に問われている元参院議員のガーシー(東谷義和)被告の第2回公判が30日、東京地裁で開かれた。執行猶予付き判決を得たい同被告側は示談交渉に苦心しており、綾野の心をなんとか開きたい考えのようだが…。
この日の公判では、弁護側の証人尋問で元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトとガーシー被告の母親が出廷した。ジャニーズ性加害問題の告発者であるカウアンの登場はサプライズの隠し玉で、傍聴席も一瞬、色めき立った。
カウアンは昨年11月に同被告とユーチューブでコラボし、ジャニー喜多川氏の性加害問題をカミングアウト。今年3月の英BBCが性加害問題を取り上げる前に先鞭をつけていた。
カウアンは「(ガーシー・チャンネルが)唯一、日本のメディアで取り上げてくれて、真実を伝えてくれた。勇気をもらった」と証言。性加害問題は同被告が問われている罪状と関係ないが、弁護側としては同被告の暴露行為には社会的意義のあるテーマにも触れていたことを訴える狙いがあったとみられる。
また77歳の母親は「(同被告は)おおらかで優しい子。家族や友達に怒ったことがない。(ユーチューブは)烈火のごとく怒っているようで、怖くて見られずに消した」と何か狂気に取りつかれていたのではないかとして、普段は温厚な母親思いの息子と強調。更生のチャンスを訴えた。
初公判で同被告は名誉毀損や脅迫自体は認め、脅迫が常習的だったという点のみを争うとして、「一生かけて反省し、罪を償いたい」と全面謝罪している。
事情を知る関係者は「とにかくガーシーは刑務所にだけは行きたくない。執行猶予が付くか付かないかは天国と地獄。脅迫に常習性はなかったことを訴えると同時に執行猶予を得るためになんとか被害者側と一人でも示談を成立させ、情状を良くするべく苦慮している」と指摘する。
綾野やジュエリー・デザイナーの男性、ドワンゴ創業者の川上量生氏らは民事ではなく刑事告訴に出ている時点で、処罰感情が強く、示談の余地はないとみられているが、それでも弁護団は周辺に働きかけ、わずかながらの可能性をうかがっているようだ。
「綾野は『自己中心的で狂っている』とガーシーを断罪していますが、もともとは腐れ縁で、昨年ももめていた時に『がっちゃん』と連絡してきた間柄。翻意して、救いの手を差し伸べてくれることを期待しており、今は刺激しないように尽力しているようです」(同)
検察側は今後の公判で、被害者の意見陳述では現時点で1人を予定しているが、場合によっては増えるとも予告し、双方の駆け引きは現在進行形で続いている。弁護側の示談交渉がとん挫すれば、期待むなしく綾野が逆サプライズで出廷し、引導を渡される事態も出てきそうだ。












